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2022.11.11

視界良好−吉本ひかる グリップ修正で大逆転を

<Photo:Buddhika Weerasinghe/Getty Images>

第38回伊藤園レディスゴルフトーナメント グレートアイランド倶楽部(千葉県)第1日

 ちょっとしたきっかけでプレーが劇的に変化した。黄金世代のひとり、吉本ひかるが6バーディー、2ボギーの68をマーク。4位タイと好スタートを切った。好調の要因はパッティング。インスタートの18番で、素晴らしいプレーを披露した。ピン左10メートルから、スライスラインを鮮やかにカップイン。「構えた瞬間、ラインがぴたっと見えて、そこへ打てた感じです」と、会心の笑みを浮かべた。

 前週は出場権がなく、兵庫県で調整。特に中島敏雅コーチから、パッティンググリップを指摘され、抜群の効果をあげている。「右手親指を握り締め過ぎて、ツメが左方向を向いていた。グリップの真上に乗せる形へ修正。去年は、握り締めて良かった時期があったけど、いつの間にか、握りすぎて元へ戻した形です。お陰で目線が合うようになりました」。視界良好で千葉へ向かった。

 自信が確信に変わったのは7日の主催者推薦選考会。パッティングが一変し、首位でホールアウトした。しかも、自己ベスト(今季のサントリーレディス最終日65)を上回る64をマークしている。

 加えて、スコア提出の直前、サイペイインの欠場が決定。今回は繰り上がり出場になった。選考会の成績は幻となったものの、「マンデーに出場して良かったと思う」と話した。かつては、初優勝へもっとも近い選手−といわれたが、今季のメルセデス・ランキングは70位と一発大駆けが必要だ。しかし、地力はある。

 せっかくの上り調子だ。「私に限らず、この試合にはシード権など、いろいろなものがかかっている。でも、結果を気にせず、目の前のことに集中するだけだと思っている」と口元を引き締めた。

 次週も出場が確定しているわけではない。ラストゲームのつもりで臨む今大会。終盤戦に入ったツアーはドラマチックな優勝が続いている。吉本の週末は来季をかけた大一番となった。

(JLPGAオフィシャルライター・宮脇 廣久)

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