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2022.11.18

ついに首位 鈴木愛-復調の65

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第37戦『第41回大王製紙エリエールレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)大会第2日が11月18日、愛媛県松山市・エリエールゴルフクラブ松山(6575ヤード/パー71)で行われた。この日、通算11アンダーで首位に立ったのは鈴木愛。11回目の挑戦で、今大会は初優勝へ大きく前進した。1打差の11アンダー、2位タイは藤田さいき、リハナ。また、賞金500万円(複数均等割)がかかった16番で、三ヶ島かながホールインワンを達成した。

 ようやく、Xデーが近づいてきた。誰よりも、そのことを知っているのは鈴木愛、本人だろう。「最近は、予選落ちがない。プレーの内容が良くなってきた。ただ、意識しすぎることはよくありません。いいスイングをする。順位へ固執しないようにします」と話した。7バーディー、1ボギーの65をマーク。一気に首位へ浮上した。

 シーズン序盤からショットの不調に悩まされ続け、気がつけば今大会を含め残り2戦。ただし、秋が深まり、ショットは日増しに上昇している。やはり、スタンレーレディスから一新したクラブが馴染んできた証だ。ウッドの構成は1W、3W、UT4、5番。3Wはシャフトなどの調整を行ったが、それ以外の3本は変わらない。今大会の快進撃を支えている。

 何しろ、今大会は10回の出場で2位が5回。なぜ、優勝できないのか-不思議に思うほどだ。「同じ四国の明治安田生命レディスも2位や上位が多く、なかなか優勝できなかったけど、19年にようやくです。上位の成績を積み重ねることで、また挑戦ができる。コースもすべてが同じではありません。うまく対応できていることにつながるでしょう」とプラスにとらえた。

 精神的なゆとりまで加わったことは好材料。ただし、もっとも悔しかったのは−との質問に、「19年の2位。3週連続優勝の後だけに、一番悔しい。優勝していれば、賞金女王のタイトルもここで決まっていたでしょう」と即答。最終日の17番、ボールを池へ入れ、ボギーにしたことが命運を分けた。その因縁のホールは今回、2日間ともにバーディーを決めている。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 それだけに、気を引き締めた。「66→65といいスコアが続いている。特に4日間大会では、すべての日がいいとは限らない。苦しい時が1日はある。あすか、明後日か…。だけど、積極的なプレーをしたい。どこまでも、スコアを伸ばします」と宣言している。

 過去の記録を調べると、ベストスコアは64が3回。ワーストスコアが11年の82である。平均スコアは69。やはり相性がいい。今大会は当然のように、生命線のパッティングも好調だ。「バーディーチャンスでは、ロングパットがほとんどない。得意のミドルパットが多かった」とも。

 8メートル以内はバーディーチャンスが持論でこの日も、10番=6メートル、17番=5メートルを決めている。心技体、すべてが整ったといえよう。成績にかかわらず、練習熱心は変わらなかった。11回目のV挑戦はこれからが、おもしろい。

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