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2023.3.1

パリへ飛躍 稲見萌寧、早くも五輪を見据える

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

第36回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)

 大改造の23年がスタート。稲見萌寧は「今、ルーキーの時の気分」と現状を報告したのは、さらなる飛躍を目指したオフの取り組みの手応えがあるからだ。よりハードなトレーニングで肉体を鍛錬し、加えてスイング改造に着手。すべてを一新した。

 「正直な気持ちをいうと、不安のほうが大きいかもしれない。体はトレーニングで増量できたし、腰痛を克服するためにスイングを1から見直した。始動からトップ、切り返しまですべてが違います。去年は腰の痛みが解消せず、かなり違和感が続いた。でも、新しいスイングは腰痛をスイングで治すような感じかなぁ。体にやさしいスイング。唯一、変化がないものは球筋ぐらいかもしれませんね」と説明した。

 ここまでは順風満帆といったところだが、不安を口にしたのは、「試合でできるか、です。こればかりは、やってみなければわからない」との事情があるからだ。そうはいっても、より意欲的な発言が際立つ。24年のパリオリンピックへ向け、「代表になるためには、今年も大事。そのために、早く1勝をあげたい」。あくまで国内重視の姿勢は変わらないものの、「オリンピックへ絶対に出場したい。海外のオリンピックも経験をしてみたいです」と前置きし、「オフから考えていたのはオリンピックだけではなく、海外メジャーも挑戦したい。これまでは(コロナ禍で)渡航などの制約があったけど、状態を見極めながらいこうと考えている」とも。

 総合的に考えると、すべてがより飛躍するための大改造だ。金メダル奪取への布石が今シーズンである。

(青木 政司)

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