1. ホーム
  2. ニュース&トピックス
  3. 渡邉彩香が首位発進 1W→Pまで大改造を語る

2023.3.2

渡邉彩香が首位発進 1W→Pまで大改造を語る

<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

 JLPGAツアー2023シーズン第1戦『第36回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,160万円)が3月2日、沖縄県・琉球ゴルフ倶楽部(6,560ヤード/パー72)で開幕した。第1日、6アンダーで渡邉彩香が首位。3打差の3アンダー、2位タイはプロデビュー戦の荒川怜郁、岸部桃子、サイペイイン、鈴木愛がつけている。
(天候:曇り 気温:16.3℃ 風速:7.8m/s)
《グリーン=スティンプ:10フィート コンパクション:22.5mm》

 1Wからパターまでスイングを大改造。首位でホールアウトした渡邉彩香の満足そうな表情が印象に残る。早朝から最大瞬間風速18m/sを超えるデータが、コースに近い観測地・糸数で記録された、実にタフな条件だった。

 ところが前半、5連続バーディーの離れ業を披露。強風をものともしない。「ショットが安定していた。何より1Wが振り切れた。パッティングもすごくいい。思ったところへ、思った強さでストロークができた。オフの徹底した取り組みの手応えを感じています」と、胸を張って口を開いた。

 13番でボギーを叩いたものの7バーディー、1ボギーの内容は秀逸だろう。最終18番も見どころ十分。残り220ヤードの第2打を5Wでグリーンをとらえた。ピン奥5メートルから、イーグルこそ逃したものの、楽々とバーディーフィニッシュ。第1日の首位は通算12試合目だが、気迫をみなぎらせたのは、昨年の借りをきっちりと返す-心意気だろう。

 「ここ2年ぐらい、前半戦の内容が良くても、秋口から調子が落ちてしまう。いろいろ分析し、去年からスイングを修正しながら新しいものをつくりあげてきた。元々、私のスイングは手が主導。それを体と手がバラバラにならず、一体とならないようなものをつくりあげてきたんです。おかげでサイドスピンが減った。精度が高まると、こんなにプレーがしやすくなるものなのか…。きょう、一番うれしかったことです。また、このスコアをマークすることができて、自信にもなった」と振り返っている。

 そして、あすのプレー観戦では球筋にも注目してほしい。「スイングを変更してから、ほぼストレートのイメージ。今までだったら、きょうのような左の横風ではどうにもならない状況でした。多少のミスはあっても気持ちに余裕をもつことができたことも収穫のひとつかなぁ」と加えた。

<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

 一方でパッティングも同様だ。「33インチのパターを、さらに短く握っていた。今年から34インチにして、グリップエンドで握る。ボールへ力を伝えることができたと思う」と説明する。強風でも、リズムが狂わなかったのはこんな舞台裏があればこそだ。

 昨年の今大会ではメンタルを鍛え直したことを明かしている。心技体が揃い、万全の状態を整えた。まず、1勝が目標だが、「まだ始まったばかり。気を引き締めなければならない」と自身へ言い聞かせるように、力強く結んだ。

(青木 政司)

このニュースをシェアする

記事検索記事検索ARCHIVE

年を選ぶ arrow
月を選ぶ arrow
カテゴリ arrow
search検索