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2023.3.4

琉球スペシャルでリベンジ 上野菜々子、躍進中-

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

第36回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)第3日

 1年越しのリベンジ。上野菜々子が通算7アンダー、2位で最終日へ向かう。プロ3年目のスタートは4番からの4連続バーディーにあらわれた。「去年、この大会へ初出場。不慣れな高麗グリーンで考えさせられることばかりでした。迷いばかりが次々と浮かび、3パットを連発です」と苦笑しながら振り返る。

 その3パットは第1日=4回、第2日=3回で、あえなく予選落ち。「去年、終わった時から、来年はいつも使っていないパターで攻略したい」と誓っていたそうだ。そこでみつけたのはアマチュア時代に使用したピンの16年限定モデル。TR1966 アンサー2だった。5番で右手前5メートルを決めると、5番では手前12メートルからチップイン。続いて6番が右手前3メートルをカップインさせると、7番では58度で70センチにつけ4連続で留飲を下げている。

 「全体のショット、パッティングが良かったと思う。また、ラッキーもありました」と控えめに語り、肝心のグリーン攻略を、「まだ、攻略できたとはいえません。きょうは、何も考えずストロークしたことがうまくいった要因でしょう」。


<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

 今季、昨シーズンのメルセデスランキング55位でツアー前半戦の出場権を獲得した。それだけに、「オフに考えたのは、去年が私の実力-と受け止めた。その上でツアーをたくさん経験して、優勝をしたい。シード選手になりたいと強く思うようになった」そうだ。もちろん、ステップアップするための努力は怠らない。充実のオフを過ごした成果をさっそく、発揮できたのだろう。

 「この3日間、いろいろなことを考えず、コースではシンプルに、を心がけています。コースメモなどはキャディーさんに任せ、私はもっていない。おかげで、あれやこれやと考えずにすむ。おかげさまですごくプレーがしやすい」。アマチュアで出場した、18年大王製紙エリエールレディスで最終日、最終組を経験済みだ。とはいえ、「優勝した勝みなみさんのギャラリーをしていました」と、まるで他人事のようだった。

 あすは、真剣勝負。首位の申ジエへ挑戦となれば、これは絶好の腕試しになる。

(青木 政司)

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