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2023.3.11

思い出すのが遅かった!? 短いフォローでバーディーを量産した小祝さくら

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント 土佐カントリークラブ(高知県)第3日

 6バーディー、1ボギーの67をマークした小祝さくらが通算11アンダーまでスコアを伸ばし、首位と5打差ながら前日の12位タイから3位タイへと順位を上げた。

 前週の開幕戦・ダイキンオーキッドレディスでは予選落ちを喫した小祝だが、ショットはそれほど悪くなかったという。今大会でも第1日の12番パー4でOBを叩いたものの、それ以外は安定したショットを放っていた。スコアが伸びなかったのは、第1日32ストローク、第2日33ストロークだったパッティングに原因があったからだ。

 今年は例年よりもグリーンが軟らかいせいか、どの選手もスピードを遅く感じていたが、小祝も例外ではなかった。「結構ショートしたり、カップの手前でボールがラインから外れることが多かったです」と、距離感を合わせることに苦しんでいた。ところが、閃きというのは突然やってくるのか、10番パー5のグリーン上であることを思い出したと言う。

 「前まで気をつけていたんですが、フォロースルーを短めにすることを心がけたら、すごく入るようになりました」と小祝。その10番ではなんと10メートルのバーディーパットが入ったというのだから驚きだ。さらにその後も3つのバーディーを奪い、スコアを伸ばすことに成功。こんなことなら、第1日からやっておけばいいのにと思うが、そこが小祝なのだろう。「なぜか忘れていたんですよねえ……」と首を傾げる。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 まさに小祝節がさく裂した感じだが、不幸中の幸いだったのはまだ第3日だったことだ。フォロースルーを小さくしたことで、インパクトでボールをしっかりとらえることができ、ボールの足が伸びるようになったことで、遅めのグリーンへの対応もOK。あとは、苦手に感じる12番のティーショットをどう克服するかだけ。

 「左へ飛んでいきがちなので、今日は右隣のホール(13番パー4)を狙って打ったのに、12番のフェアウェイど真ん中に着地していました。なんか左に吸い込まれる感じがありますね」と、どこか他人事のように語っていた。

 それでも、ゴルフは何が起こるか分からない。特に、今大会は伸ばし合いの様相を呈しているだけに、「いつもどおりのゴルフを心がけてプレーしたいです」と、逆転Vへ向けて、最後まで粘りのプレーをすることを誓っていた。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)

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