勝みなみ・ペッパーミルパフォーマンスでVを呼ぶ

　JLPGAツアー2023シーズン第3戦『Tポイント×ＥＮＥＯＳ ゴルフトーナメント』（賞金総額1億円/優勝賞金1,800万円）が3月17日、鹿児島県姶良市・鹿児島高牧カントリークラブ（6,419ヤード/パー72）で開幕する。16日は指定練習日。また、公式会見が行われた。

　渡米前のラストゲーム。勝みなみは居住まいをただし、「この大会に出て、最終日翌日に渡米します。アメリカで5試合戦う。リランキングまでですね。きっちりと結果を出し、残って、残ってシーズン最後まで－。帰国することを考えない。（今季のJLPGAツアーは）これが最後の気持ちでいる」と覚悟を語った。

　続けて、「地元でしかも、ずっとお世話になっているコースです。今大会を終え、渡米のスケジュールは、タイミングもすごくいい。優勝を目指して頑張っている姿を見てほしいです」と加えている。

　この日は入念な調整が目を引いた。「今回は、グリーンが硬くて速い。いつもと違います。いつも、ピンをデッドに狙っていくけど、今回は手前からのイメージを出すことがポイント」と説明。今オフ、課題に掲げたのは100ヤード以内の精度をさらにあげることだった。さらに、20-50ヤードのアプローチを特に重点テーマとしている。

　「前週までの試合での感触はとてもいい」と確かな手応えを得た。その上でVへのカギを「パー3」とも。「苦手なんです。どうしてだろう。パーか、バーディーでプレーできれば間違いなく上位へ行ける」と分析した。記録を調べてみると、これまで今コースのパー3は6試合、17ラウンドで、平均ストロークが3.0625。確かにいいとはいえない。　

　さらに、カギは第1日だ。「スタートダッシュできるか、でしょう。前週も第1日からスコアを伸ばして、いいプレーができた。あすも頑張ります」と、最終調整を終えた。今大会は地元の鹿児島ということで、たくさんのギャラリーが応援に駆けつける。「今週末まで家とコースを往復するだけだけど、ナビをつかわなくていいから楽ですよ」と笑顔を浮かべ、「バーディーをとったら、あれをやろうかなぁ」とつぶやいた。

　あれ－とは、サムライジャパンが大流行させた、ペッパーミル・パフォーマンス。身を粉にして優勝を目指す決意の誓い。何度、飛び出すか、楽しみが増えた。

（青木　政司）