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2023.3.24

川﨑春花ーペットボトルでバーディーラッシュ!?

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2023 UMKカントリークラブ(宮崎県)第1日

 開幕戦を欠場し、今大会が出場3戦目となった川﨑春花が、67をマーク。昨年の『樋口久子三菱電機レディスゴルフトーナメント』以来の第1日首位に立った。その要因はなんとペットボトルを使った練習にあったという。

 「キャディさんにパッティングはストロークよりも距離感が大事と言われ、ペットボトルにボールを当てる練習を勧められたんです」と川﨑。前2試合は予選落ち、52位タイと不振に喘いでいたが、その原因はパッティングにあった。ショットをピンそばにつけても、打ち切ることができず、あと一歩カップに届かなかったのだ。そこで登場したのがペットボトル。

 「今までは練習グリーンでカップを狙っていましたが、それを止めてペットボトルに当てるようにしたんです」。カップインのタッチで打つとどうしても弱めになりがちだが、目標物にぶつける気持ちがあれば、ボールを強めにヒットできる。しかも、カップよりも直径が短い分、集中力も増すというわけだ。

 その狙いはズバリ的中する。今大会は練習日から降雨に見舞われ、グリーンが多少重めになっていた。しかもピンが奥目に切ってあるホールが多かったので、どうしても上りのラインが残りやすい。当然、強めにヒットしなければ届かないが、ペットボトル練習をしていたおかげで、第1日は距離のあるパットを次々に決めていく。特に9番パー4では12メートル、最終18番パー5では9メートルのバーディーパットを強めのヒットで沈めた。会心のパッティングだったのか、ラウンド後のインタビューで「最後、すごかったですね」と聞かれると、珍しく「ハイ!」と声を弾ませた。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 実は、他の選手よりも1週出遅れたことで試合勘を取り戻すのに時間がかかり、どうしたら試合に対する集中力を増すことができるのか悩んだという。最終的には、「結果を気にせず、自分が決めたことをしっかりやること、例えばいいパッティングやいいショットをすることだけを考えることで、少しずつ試合勘を取り戻すことができました」と落ち着いた。ただ、見た目の柔らかい雰囲気とは異なり、攻撃的なゴルフを身上とするせいか、無理をしてついついピンをデッドに狙っていくことがこの日はあったという。

 春花という名前だが、昨年は春先の成績があまりよくなかった川﨑。「そんなに春が苦手というわけではありませんよ。たまたまだったと思います」と、苦手意識は持っていないどころか、むしろ春は好きだという。芝が生えそろっていないなど、コース的には難しい部分もあるが、大好きな春に花を咲かせる準備はできているようだ。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)

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