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2023.3.25

川﨑春花ー連続チップインの布石は6番ホールにあり!

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2023シーズン第4戦『アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2023』(賞金総額1億円/優勝賞金1,800万円)大会第2日が3月25日、宮崎県宮崎市・UMKカントリークラブ(6,565ヤード/パー72)で行われた。第1日は首位に5人が並ぶ混戦だったが、そこから抜け出したのが川﨑春花。68をマークして通算9アンダーにまでスコアを伸ばし、単独首位に。1打差の8アンダー、2位タイには山内日菜子、比嘉真美子が続く。
(天候:曇り 気温:17.9℃ 風速:2.5m/s)
《グリーン=スティンプ:10 1/2フィート コンパクション:24mm》

 新時代を築こうとする世代はやはり違うのだろうか。通算9アンダーで単独トップに躍り出た川﨑春花から満足という言葉は発せられなかった。「今日は5つ伸ばして10アンダーにしたかったので、悔いが残る感じです」とラウンド後は不満げな表情を浮かべた川﨑。最終18番パー5でバーディーパットがカップに蹴られた直後だっただけに仕方がないのだろうが、この日のゴルフは決して悪くなかったはずだ。

 特に、前週まで調子の悪かったアプローチで得た収穫は大きい。前日のホールアウト後はもちろん、この日のスタート前も通常よりアプローチの練習に費やした川﨑。「テークバックでクラブヘッドをインサイドに引くクセがあるので、そうならないように復習していました」と語るが、それだけではなかった。キャディを務めた串田雅実氏によれば、あえて短い距離を重点的に練習していたというのだ。その練習の効果が早速表れたのが、6番パー4だ。

 ボールからグリーンエッジまでが3ヤード、エッジからピンまでが3ヤードという難しい状況だった。これまでは短い距離を打つ時にダウンスイングでスピードを緩める傾向があった川﨑だが、練習で覚えた振り幅を小さくしてしっかりとボールを打つアプローチでOKの距離に寄せる。このアプローチで川﨑に新たなスイッチが入った。

 13番パー3では15ヤードを、14番パー4では20ヤードをグリーンの外から放り込む連続チップインバーディーを達成したのだ。「アプローチを打ったときの感触が良かったので、その結果入ったんだと思います」と振り返った川﨑だが、距離は違えども自信満々でボールを打てたからこその連続チップインだったのは間違いない。

 元々練習量は豊富だが、せっせとボール入れのカゴを狙って、アプローチの練習を重ねた川﨑。それが実ったことは嬉しいはずだが、表情は緩まない。「トップに立ったことよりも、自分の目標(通算10アンダー)を達成できなかったのは悔しいです」と最後まで納得がいかない様子を変えなかった。しかし、その気持ちをエネルギーに変えることができれば成功だろう。「最終日も混戦になると思うので、1つでも多くスコアを伸ばしたいです」と、この日足りなかった分も上乗せして、逃げ切りVを飾るつもりだ。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

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