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2023.4.9

阿部未悠「飛んで曲がらない」1Wで近づく初V

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコース(兵庫県)最終日

 阿部未悠が5バーディー、ノーボギーの67をマークし、通算8アンダーで自己最高位の2位タイでフィニッシュ。山下美夢有、岩井千怜と3人で首位に並んだ時間帯もあり、終わってみれば、西村優菜、吉田優利、古江彩佳に次ぐ「プラチナ世代」4人目の初優勝は、すぐそばにあった。

 「意識したくないので、見ないようにしていたのですが、つい見てしまいました」と阿部は苦笑した。首位に2打差の3位タイでスタート。終盤にボードで1打差に接近していることを知り、16番パー5でピン手前3メートルからバーディーパットを決めた瞬間、「並んだなと思いました」。それで意識過剰になったわけではないだろうが…。

 続く17番。優勝するためには重要な3メートルのバーディーパットに臨んだ。「左に切れるか切れないか、微妙なラインでした。私は切れると読み過ぎました」と後悔した1打は、無情にもカップの右をかすめるように通過。「ああいうのが入らないと(優勝は)難しいと思いました」と、改めて自分に足りないものを自覚した。

 とはいえ、今季はドライバーショットに格段の進歩を見せている。平均飛距離は228.30ヤードでJLPGAツアー32位、フェアウェイキープ率は79.7619%で3位。その両方をポイント換算して算出される「トータルドライビング」は、35ポイントでトップに立っているのだ。「ゴルフを始めた頃から、本当にドライバーが大好き。飛んで曲がらないことを、ずっと目標にしています。昨年の途中からだんだん良くなって、さらによくなっている実感があります。トータルドライビングはまさに飛んで曲がらない選手の順位だと思うので、1度でも1位にいられることはうれしいです」と言葉を弾ませる。

 7月6日からは、ホステスプロとして迎える「ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ」が控えている。「所属先の(ミネベアミツミの)社長からは、そこで優勝と言うより、優勝を引っ提げて臨みたいよね、と言われています」と明かす。初栄冠の条件は確実にそろいつつある。

(JLPGAオフィシャルライター・宮脇 廣久)


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

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