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2023.4.23

ルーキーV一番乗り! 神谷そらが1打差で逃げ切る!

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2023シーズン第8戦『41st フジサンケイレディスクラシック』(賞金総額8,000万円/優勝賞金1,440万円)大会最終日が4月23日、静岡県伊東市・川奈ホテルゴルフコース富士コース(6,457ヤード/パー71)で行われ、新人の神谷そらがツアー初優勝を飾った。首位でスタートした神谷だが、この日は73とスコアを落としたものの通算4アンダーでフィニッシュ。辛くも1打差で逃げ切った。3アンダーの2位タイには荒川怜郁、安田祐香、岩井千怜の3人が入った。
(天候:曇り時々晴れ 気温:14.2℃ 風速:2.6m/s)
《グリーン=スティンプ:12フィート コンパクション:24mm》

 5日前に20歳の誕生日を迎えた神谷そらの笑顔が弾けた。1打リードで迎えた最終18番パー5、岩井千怜がボギーを叩いたことでその差は2打に。ボギーでも優勝という状況だったが、“川奈の女神”はそう簡単に微笑んではくれない。2打目をグリーン奥に外すと、20ヤードのアプローチが5メートルもショートする。ファーストパットが約70センチオーバーした途端、それまではニコニコ顔だった神谷から初めて笑顔が消えた。

 「自分でも手が震えていることが分かりました。それを見て、初めて緊張していることに気がつきました」。神谷にとっては数メートルの長さに感じたのかもしれない。それまで絶え間なく見せていた笑顔は完全に消え、不安そうな表情がのぞく。おそらく神谷にとっては何メートルにも感じたことだろう。しかし、ボールを置いてマーカーを持ち上げた瞬間に覚悟を決めたのか、不安な表情は消え去った。リズムよくストロークすると、ボールはゆっくりとカップの中へと沈んだ。

 20歳になったばかりとはいえ、神谷のプレーは最後まで冷静だった。序盤の4番パー5でイーグルを奪った直後の5番パー4だ。ティーショットを右の林に打ち込み、2打目をどこに打つかキャディと相談し、あえて右隣の4番ホールへ出すことを決め、4番ホールのティーイングエリアに向かって刻んだ。そこから3打目をピンそば約2メートルにつける。惜しくもそのパッティングを外してボギーにしたものの、無理をしなかったことで自分のリズムを崩さずに済んだ。

 その後、ボギーを重ねてスコアを落とし、一時は首位に2打差をつけられても、焦らずにプレーすることだけは変えずに迎えた17番パー3でついにチャンスが来る。前日は7番アイアンでグリーン手前の谷にボールを落としたが、この日も同じ7番アイアンでグリーンを狙った。すると、ボールはピン左3メートルに。そのパットを入れれば再び首位に立つという状況だったが、強気のパットで沈めて見せた。冷静さと勝負所を誤らなかったことが最後に勝利を引き寄せた要因だった。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 「こんなに早く勝てるとは思っていなかったので、明確な次の目標はありませんが、2勝目を目指して、また明日から頑張りたいです」。アマチュア時代から実績を残しながら、最初の最終プロテストに失敗。同学年の川﨑春花や尾関彩美悠が先にツアー優勝を飾ったときは、自分が同じ舞台に立てていないことに悔しさも感じた。ただ、裏を返せばジュニア時代にしのぎを削ってきた仲間が活躍したことで、自分もそこまで行けるという気持にもなったのも事実だ。

 「将来は海外ツアーで戦いたい気持ちが強い」という神谷。今はその目標を叶えるためにも、“そら”に向かって自分のゴルフを高めていくだけだ。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)

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