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2023.5.18
山下美夢有が単独3位発進で年間女王モード突入か!?

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ブリヂストンレディスオープン 中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)第1日
21年以来、2年ぶりに中京ゴルフ俱楽部石野コースでの開催となった今大会。当時よりも総ヤーデージ数が76ヤード伸び、パー72からパー71へ変更となった。半数に相当する9ホールでヤーデージが変わったが、最も変化が大きかったのが13番ホールだ。526ヤードのパー5から443ヤードのパー4に変わったことで難度がアップ。大会前にはどの選手もキーホールに挙げていたが、いかにこのホールをパーで切り抜けるかがポイントになると予想された。
その13番パー4でいきなりバーディーを奪ったのが山下美夢有だった。ピンまで残り190ヤード地点から4番ユーティリティで放たれたボールは、グリーンをとらえたものの、ピンを大きくオーバー。約14メートルのパットを残す。スタート3ホールをすべてパーで納めていた山下だが、そのパットをねじ込み、この日初めてのバーディーを奪う。
難関ホールをバーディーという100点で切り抜けると、続く14番・パー4では2メートル、16番・パー5では3メートル、18番では1メートルを沈め、前半を4アンダーでターン。後半に入ってもスコアを1つ伸ばし、5アンダーの単独3位でフィニッシュした。
「先週の最終日からリズムが良くなってきて、今日は自分らしいゴルフができていると思います」。ショットが安定したことでピンそばにボールを止める機会が増え、それをしっかり決め切れたことが好スコアの要因だと分析した。
前週のRKB×三井松島レディスでは、岩井明愛・千怜姉妹とのプレーオフに進んだものの、2ホール目でバーディーパットがカップを半周して外したことで2位タイとなった。2年連続母の日勝利を飾れなかったことにショックを受けていたが、その母親から「よく頑張ったね」と言われたことで、気持ちがスッと楽になったという。
偶然にも山下とともにプレーオフで敗れた明愛もこの日は64の好スコアで回り、7アンダーの単独首位でホールアウトした。負けた悔しさを味わった2人だからこそ、少しでも早くその悔しさを晴らしたいという思いが伝わってくる。偶然はそれだけではない。今大会と同コースで開催された19年のトヨタジュニアゴルフワールドカップでは明愛とともに山下も出場し、日本女子チームを団体戦優勝に導いている。「当時とはコースセッティングも全然違いますが、いいイメージで回ることができました」と、プラスに働いた。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ラウンド後はアドレスの向きを確認することに重きを置く山下だが、ショットの調子を維持している分、長い時間をかけなくて済む。あとは、いかに適切なコースマネジメントを行うかだが、コースを知っているだけに、大きなミスがあるとは思えない。
「まずはノーボギーでラウンドすることを目標にして、チャンスがきたときにしっかりつかめるようしたいですね」と、秘かに闘志を燃やす。現在、メルセデスランキング2位につけているが、1位との差はわずか22.85ポイント。昨年の年間女王が今大会終了時にはトップに躍り出る可能性は十分ある。
(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)
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