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2024.5.19

竹田麗央が怒涛のスタートダッシュで今季3勝目を奪う

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2024シーズン第12戦『ブリヂストンレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会最終日が5月19日、千葉県千葉市・袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コース(6,731ヤード/パー72)で行われた。首位と1打差でスタートした竹田麗央が68で回り、通算14アンダーで今季3勝目を飾った。竹田はメルセデスランキング1位に再浮上した。2打差の通算12アンダー、2位タイに山下美夢有と河本結。通算9アンダー、4位に高橋彩華が入った。
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《グリーン=スティンプ:12 2/3フィート コンパクション:24mm》

 竹田麗央にとって、この日はまさにプラン通りのゴルフが展開された。「10番から15番ホールまでがあまり得意ではないので、前半から伸ばしておこうと思いました」。1番パー4では、いきなりグリーン奥のラフからチップインバーディーを奪うと、2、3番、5、6番でもバーディーと勢いが止まらない。なんとこの時点で2位に5打差をつける“貯金”を作った。

 その貯金を上手く利用しながら、残りの12ホールを戦った竹田。結果的に、2位以下に2打差まで詰め寄られたが、内容自体はもっと差をつけて勝っていたようにさえ感じられた。

 今季の竹田が残した成績を振り返ると、12試合に出場して優勝が3回、トップ10入りが5回ある。好成績を残す理由は、攻めのゴルフと守りのゴルフをバランスよく行なっているからだ。実際、今大会終了時でのパーブレーク率は23.1612%で1位、パーセーブ率は88.7324%で2位にいる。最終日も右ドッグレッグホールの2番パー5ではティショットで谷越えのショートカットに成功してバーディーを奪うなど、勝負どころではドライバーを目一杯に振り回し、短いクラブでピンを狙うゴルフを見せた。

 もっとも、竹田の場合は元々が攻めのゴルフを身上としていたので、アグレッシブなゴルフはお手のもの。驚いたのは、守りのゴルフだろう。スコアを5つ伸ばして迎えた7番パー4。ティーショットを左の林に打ち込んだことで、グリーンを直接狙うには前方に迫り出していた枝が邪魔だった。以前なら強引に高い球でグリーンを狙ったかもしれないが、この日は低い球でグリーン手前の花道までボールを運ぶことを選択。そこから寄せワンでパーセーブした。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 単に飛ばすだけの選手ではなく、小技を身につけたからこその選択だった。スタッツを見ても、パーオンホールでの平均パット数は昨年の1.8048(35位)から1.7580(5位)に上がっている。

 ちなみに、過去2年のデータでは、パーブレーク率とパーセーブ率の順位を合計した数字が最も小さい選手が年間女王の座を奪っている。2年連続年間女王の山下美夢有は22年がパーブレーク率2位、パーセーブ率1位で、23年がパーブレーク率、パーセーブ率ともに1位だった。今季の竹田はパーブレーク率が1位、パーセーブ率が2位で合計が3と最も少ない。現在、メルセデスランキング1位だが、年間女王の最右翼であることは確かだ。

 今回、圧倒的な強さを見せて優勝した竹田だが、最終日最終組は6回あり、そのうち勝ったのは3回。最初の3試合では悔しい表情を見せていた。ただ、その裏で敗因を考え、対策を練っていたという。

 「当時は全ホールでピンを狙ってミスをしていたので、そこをしっかりと反省し、今は自分の得意距離とかピンポジションがくるまで待つようにしています」。ゲーム全体のマネジメントをすることによってメンタル的にも余裕が生まれ、つまらないミスもなくなったことがスコアに反映されるようになった。現状に満足せず、さらに上昇しようとする竹田。まだまだ成長しそうである。                           

(山西 英希)

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