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2023.5.21
桑木志帆、球筋を変えて自己ベストの3位タイフィニッシュ!

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ブリヂストンレディスオープン 中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)最終日
岡山市出身の20歳、桑木志帆が最終日も68で回り、通算9アンダーでフィニッシュ。自身最高位の3位タイで大会を終えた。「今週はあっという間で、今日も目の前の1打に集中して上がって見たら60台だったという感じです」と、充実の4日間だったと言う。
実は、前日に信じられないような幸運があった。9番・パー5のセカンドショットだ。3番ウッドでグリーンを狙ったものの、左へ引っ掛けてしまう。そのまま池に入るかと思いきや、ボールは岩に2回跳ねた後、池の左サイドのラフへ。ライがよかったこともあり、グリーンを狙うとボールはピン手前2メートルに着地。それを沈めてバーディーを奪ったのだ。「いろんな方からついているねと言われました。来年もあのルートを使っていきますかね」と、ラッキーを喜んだ。
最終日はそのようなラッキーはなかったものの、しっかりとスコアを3つ伸ばしたのは成長といえるだろう。特に決まったコーチから指導を受けているわけではなく、何人かの知り合いからアドバイスを受けているが、スイングに関してはほぼ独学に近い。それでも、データをしっかりと取って研究しており、今年から球筋をドローボールからストレートフェードに変えた。
「やっぱりドローだと、左へ曲がる度合いが大きいので、その曲がりを計算しづらいんですよね。その度合いを小さくしようとスイングを変えていたら、今はストレートフェードになりました」。ダウンスイングの際、クラブヘッドをインサイドから下ろし過ぎていたため。少しでもボールがつかまり過ぎると引っかける危険性もあった。前日の9番ホールのように、今でも多少はその名残はあるものの、アイアンショットではほぼ引っかけることはなくなったという。
「まだ調整中の部分もありますが、イメージどおりにボールが飛んで行くようになった分、ピンをデッドに狙えるショットも多くなりました」と好調の要因を語る。今後さらに磨きをかけて、ドライバーやフェアウェイウッドでもポイントをしっかり狙えるようになれば、さらに上位を狙えるチャンスも出てくると桑木自身も期待する。
昨年続き、今年も大会前々日に宮里藍とのトークセッションに参加した桑木。「ミスをしたときに感情的になるのを防ぐにはどうしたらいいですか」と聞いたところ、「感情を行動に変えるようにアドバイスされました。その場でジャンプしたり、水を飲んだりということを教えてもらいました」。ただ、今大会は心穏やかに回れたことで、ジャンプすることはなかったという。
今季は11位タイが2回あったものの、トップ10入りの壁を破れなかったが、今回、トップ10どころか、一気に3位タイの過去最高位を記録。ブリヂストン用品契約選手のなかでは最上位となり、意地を見せただけでなく、悲願であるツアー優勝もいよいよその視界に入ってきた。同期は今をときめく岩井明愛、千怜の姉妹だけに、負けていられない気持ちもある。今回の結果をステップにして、少しでも彼女たちに近づくことを狙う。
(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
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