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2023.7.8

宮澤美咲 微笑みの美学で最終日、最終組

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)第3日

 宮澤美咲は、愛されるキャラクター。北海道千歳市出身のご当地選手だが、それにしてもギャラリーからよく、声がかかる。しかも、この日は7番でダブルボギーを叩いた直後、激励の声援が大きくなった。

 「そうなんです。ギャラリーの皆さん、ボランティアさんからも美咲ちゃん、頑張ってと励ましてくださった。ミスをしたのは私。うまくいかないのは、自分がいけないからです。7番は3オン3パットでした」と振り返っている。

 それにしても、この日もミスをしても、とにかく明るい宮澤さんだった。声援には笑顔で応え、頭をしっかり下げる。プロ2年目の20歳はこちらが恐縮するほど、礼儀正しい選手のひとり。7歳からゴルフを始める際、お母さんから、「ゴルフはヘタでも、あいさつがヘタは許さない」と厳しくいわれた。

 そのしつけを忠実に守り、現在に至る-というわけだ。できそうで、できないことの例をあげてみよう。朝、コースへ到着するとまっさきに行うのは、フロントへ。直立不動で、「おはようございます。きょうもよろしくお願いいたします」。しっかりと一礼をしてから準備を行う。さらに、キャディーマスター室へも出向いて、同様のことを行うことがルーティンだ。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 「アマチュアの頃から、ずっとそうしています。去年のステップでも毎試合、そうしていた。もちろん、レギュラーツアーへ出場させていただく今年も同じです。何もいわないで、前を通り過ぎると、すごく気まずいから・・・」と漏らした。これが人生の哲学だ。

 自然にほほ笑み、自然に礼を。なるほど、人を引き付ける。そして、取材の受け答えも実に親切だった。すべてが本音。最終日については、「今まで二けたアンダーで終わったことがない。確かに優勝はしたいです。だけど、背伸びをしないで、自分のことだけを考える」という。

 ただし、意外な目標も口にした。「今年、成人式へ出席。そうしたら、同級生から、まだゴルフをやっているの-と結構、いわれました。ちょっと残念です。というのは、女子ゴルフをみんなに知ってもらいたいから。だから、あすはテレビにたくさん映ってプロになったんだ-と気がついてもらいたい。また、これからゴルフをはじめるジュニアにも、ぜひ見てほしいです」。初の最終日、最終組は大仕事である。

(青木 政司)

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