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2023.7.20

ワンダーランドで奮起 リハナ、吉田優利が首位

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2023シーズン第20戦『大東建託・いい部屋ネットレディス』(賞金総額1億2000万円、優勝賞金2160万円)が7月20日、福岡県糸島市・ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(6540ヤード/パー72)で開幕した。大会第1日、絶好のコースコンディションに恵まれ、好スコアが続出。大混戦となった。7アンダー、首位はリハナ吉田優利。1打差の6アンダー、3位タイで安田祐香、山下美夢有、後藤未有、沖せいらが続いている。
(天候:くもり時々晴れ 気温:27.9℃ 風速:2.2m/s)
《グリーン=スティンプ:9 1/4フィート コンパクション:20.5mm》

 一打がカギを握りそうな今大会。第1日から怒とうのバーディーラッシュである。この日、後半組が首位グループを形成。リハナが終盤、4連続バーディーで一気に来た。

 「1Wショットがすごくいい。フェアウェイキープができなかったのは1ホールだけ。おまけに、次のアイアンショットもまたいい。続けて、パッティングまで思いどおりでした。内容は90点。マイナス10点は前半の10、17番のパー5がパーで終わったから」と振り返った。

 プロ3年目の今季、メルセデスランキング54位で前半戦の出場権を獲得。第1回リランキングでも4位で、引き続きJLPGAツアーへ参戦中だ。前半戦を振り返り、「去年よりも全体が良くなってきた。でも、私の感覚から言うと、最終日へ近づくにつれ、失速してしまう。もっともっと、メンタルと体力を養わなければいけない」。もちろん、オープンウィークとはいうものの、前週はしっかりと調整を行った。

 「千葉のコースで前半、課題のひとつだったパッティングをしっかり練習しました。とにかく、調子の波が大きい。きょうは合格です。試合が続いて、1週間ですけどオープンウィークがあった。気持ちをリフレッシュできたこともありがたかったです」という。一方で、次週26日は誕生日を迎える。

 これも自身へのはやいプレゼントということだろう。念願のディズニーランドを初体験した。「子どもの頃から、ミッキーマウスが大好き。ディズニーランドは来日してから、ずっと行きたかったあこがれの場所。間近でミッキーを見ました。夢のような時間です」と、笑顔を浮かべて語っている。なるほど、効果絶大-。

吉田優利<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 スタートホールこそ違うものの、その2組後、吉田優利がホールアウトした。内容は8バーディー、1ボギー。「思ったよりいいスコアが出た。6番で3パットがあり、いろいろと修正しながらのラウンドでしたけど、うまくスコアメークができた」と分析している。

 全米女子オープンでは予選落ちを喫したが、「日本で戦うスキルはアメリカとは違います。いつも通りを心がけた。とにかく、目の前の試合をおろそかにすることがないように」を心がけている。さらに、「アメリカはアメリカです。毎週、ツアーで戦う上で結果は大切。そして、スコアにしなくてはなりません。まだ、私は進化できる。オープンウィークがいい区切りになった」とも。

 福岡では世界水泳の水球を観戦。「私も小学生まで水泳をやっていた。水球観戦は初めてだし、ルールも直前にちょっと調べて。でも、想像以上の迫力に圧倒されました。すごくハードなスポーツで選手の皆さんの体もすごい。とっさの判断をチームで連携させるすごさ。考える時間が長いゴルフとはまったく違いました。ゴルフだけ-では視野が狭くなりますからね」といい、「調子=スコアではない」と達観したかのようにうなずいた。

 異種スポーツ観戦は、さながらワンダーランドを訪れたかのように刺激十分。これも独自の向上心だろう。

(青木 政司)

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