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2023.8.11

小祝さくら、2年ぶりの大会Vに向けて好スタート

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2023シーズン第23戦『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』(賞金総額1億円/優勝賞金1,800万円)が8月11日、長野県軽井沢町・軽井沢72ゴルフ北コース(6,702ヤード/パー72)で開幕した。バーディー合戦となった大会第1日、8アンダーの単独首位に躍り出たのが小祝さくら。1打差の7アンダー、単独2位に若林舞衣子、さらに1打遅れて6アンダーの3位タイに菅沼菜々、ささきしょうこ、アマチュアの六車日那乃が並ぶ。
(天候:晴れ 気温:25.6℃ 風速:4.1m/s)
《グリーン=スティンプ:11 1/3フィート コンパクション:22mm》

 5試合連続トップ5入りを狙う小祝さくらが、8バーディー、1ボギーの64をマークして単独首位に立った。ただ、絶好調だったわけではないと言う。「ショットがつかまり過ぎていたので、この後修正したいです」と、ホールアウト後に反省していたが、唯一のボギーを叩いた3番・パー3(183ヤード)でのティーショットがまさにそんな1打だった。

 グリーンの左サイドには池が広がっており、小祝のつかまったボールはグリーン左のラフに落ちた後、左に跳ねてその池へ消えていく。「あんな池、視界にも入れてなかったのに・・・。でも、逆に笑えてきました」と振り返った小祝。もちろん、そのまま引き下がる小祝ではない。50ヤード以上後方に戻ると、そこからに第3打をピン右約4メートルにつける。しっかりとそのパッティングを沈めてボギーでホールアウトして見せた。

 「逆にナイスボギーだったなという感じで開き直ることができました」と、池ポチャのショックが後に引くことはなく、それから7つのバーディーを奪っていった。

 アイアンショットがしっくりこなかった状況でも、スコアを伸ばせたのはパッティングにある。「ミスパットしても入ってくれたホールもありましたし、ラッキーかなと」。プロレベルのミスパットは感覚的な部分でもあるだけに、簡単には見分けがつかないが、スタートホールだった1番・パー4では、バーディーパットが何かに跳ねた後ラインに乗ってカップインしていた。まさにラッキーだと言える。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 小祝といえば、ショットやパッティングで常に微調整しながらラウンドしているが、今回はパッティングを微調整していたという。「アドレスしたときにヒールを浮かせて、少しヘッドを吊るような感じで構えてみました」。その結果、ボールの転がりがよくなり、カップインの確率が高くなった。今回はパッティング勝負となるだけに、少しでも転がりのいい打ち方を見つけられたのは、残り2日間に向けて好材料だ。

 4週連続で優勝争いに絡んでいる小祝だが、この日は大ギャラリーがいたにもかかわらず、試合を戦っているという感覚が無かったと言う。「練習ラウンドというか、プロアマ戦というか、何とも言えない妙な感じでした」。そのような感覚に陥ることは年に数回あるらしいが、変に緊張することもなく、リラックスした状態でプレーできたこともプラスに働いたのは確かだ。今週は山下美夢有や申ジエ、岩井千怜、明愛姉妹が全英女子オープンに出場しているため、メルセデス・ランキングの最上位者は5位の小祝となる。とりあえず、第1日は最上位者としてのプライドをしっかりと見せてくれた。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)

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