2023.8.19
「おかえりなさいの言葉がうれしい」一時帰国中の勝みなみが首位に肉薄
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
CAT Ladies2023 大箱根カントリークラブ(神奈川県)第2日
本格参戦中の米ツアーから一時帰国している勝みなみが、7バーディー、2ボギーの67をマーク。第1日の18位タイから首位に2打差の4位に浮上し、最終日へ向かう。
「パッティングに助けられました。5-6メートルの距離がよく入ってくれました」と第2日の18ホールを振り返った。1バーディー、2ボギーとボギー先行で迎えた5番パー3。158ヤードのティーショットを8Iでピン手前8メートルに置くと、このロングパットをねじ込んだ。次の6番パー4を含めて2連続バーディー。9番からは3連続バーディーで流れを引き寄せた。
米ツアー中の7月下旬、パッティングのスタイルを思い切って変えた。「それまではボールとカップの間に目印を決めて、そこへ向かって打っていたのですが、今は逆です。目線は極端に遠く、ボールとカップを結んだ線の延長線上の奥を見ています」と説明する。これによって、パターで打ったボールがカップの手前で切れるケースが減り、3-4メートルの距離が入る確率が上がり、自信を持って打てるようになったと言う。
前週は全英女子オープンに出場して21位となり、時差ボケに悩まされながらも今大会に出場。次週は再び海を渡りカナディアンオープンに出場する。「ギャラリーの皆さんから拍手や『おかえりなさい』という言葉をいただいて、とてもうれしかったです」と日本のファンに感謝する。一方、強行軍で帰国した意義の1つは、6歳当時の勝に初めてクラブを買ってくれた83歳の祖父、市来(いちき)龍作さんにプレーする姿を直接見せたことだ。「18ホールを歩いて応援してくれて、私の名前があしらわれたタオルを広げている姿を見たら、涙が出そうになりました」と明かし、「少し、おじいちゃん孝行ができたのではないかと思います」とうなずいた。
首位とはわずか2打差。「目指すところは優勝。1番ホールからバーディー、もしくはイーグルを取っていきたいです」と言い切る。「いろいろなヒントをアメリカへ持って帰れるように、18ホールを大切に回りたい」とも。あわただしい帰国参戦でも、モチベーションは非常に高い。
(JLPGAオフィシャルライター・宮脇 廣久)
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
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