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2023.8.26

首位浮上の菊地絵理香『小樽で勝ちたい』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2023シーズン第25戦『ニトリレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会第3日が8月26日、北海道小樽市・小樽カントリー倶楽部(6,695ヤード/パー72)で行われた。大混戦の今大会。通算9アンダーで菊地絵理香、申ジエ、岩井明愛が首位に並んだ。1打差の8アンダー、4位タイは吉田優利、上田桃子、セキユウティン、内田ことこ、川岸史果。
(天候:晴れ 気温:33.0℃ 風速:3.4m/s)
《グリーン=スティンプ:11フィート コンパクション:22mm》

 北海道開催は今回を含め、残り2戦。前年に続き、地元Vを飾ろうと菊地絵理香が奮闘した。「コースのイメージが難しすぎる。私には合わないと思っていたけど…」と前置きし、「小樽カントリー俱楽部で勝ちたい。今年が最後のチャンス、そんな気持ちで必死にプレーしている」という。

 異常気象で、例年とはまったく異なるコースコンディションである。今回はズバリ、ピンデッドに攻められる稀有なケースだ。「他の選手からもそんな声が多いです。だけど、私はこういう小樽の方がプレーはしやすい」と話した。

 そうはいっても、経験が豊富だ。「体や脳は去年までのイメージが染み込んでいる。わかっていても、行くべきか-とセーブしてしまうことがたくさん。視覚から入る怖さは変わらないし、自分の中でバランスをとることがすごく難しい。でも、ギャップが日を追うごとに埋まってきた」。

 前半、4バーディー奪取で勢いをつける。とりわけ4番からの3連続バーディーはハイライトといっていい。パー3・4番でピン奥から10メートルをねじ込む。そして、技ありといえそうな5番である。残り140ヤードの第2打。8Iでピンそば50センチのスーパーショットである。「キャディーさんに背中を押された。去年まで、とてもやっかいなグリーン。だから9Iでピンの左を狙い、10メートルでも仕方がなかった。だけど、勇気をもって…」。続くパー5・6番は第3打で勝負する。残り60ヤードを57度で2メートルへ。こちらも見事だった。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 前日は第1日がサスペンデッドとなり、31ホールをプレー。しかも猛暑が加わり、「出身は北海道だけど、北海道の人でなくても、この暑さはこたえる」というタフな状況を克服した。名コースを攻略したい-の一念は気力、体力を充実させたのだ。

 各選手が異口同音、長丁場の克服法を、「よく食べ、しっかり睡眠をとる」と語っているが、あえて通常のルーティンを崩さない。「平均の睡眠時間は5時間ぐらい。寝すぎると、かえってだるくなってしまうし、首が痛くなってしまうかもしれません」と、集中睡眠であることを明かした。

 最終日、最終組だが8時10分スタート。「私にはちょうどいい」と言葉が弾んだ。

(青木 政司)

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