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2023.9.8

ついに来た 照山亜寿美-飛躍の9月へ

<Photo:Hiromu Sasaki//Getty Images>

日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ(長崎県)第2日

 飛躍の秋へ向けて、態勢が整った。照山亜寿美が68をマーク。24位タイから順位を上げている。「今年は9月になれば、きっと良くなる。そう信じてツアーを転戦してきた」。焦らず、騒がず、じっくりと、理想を求めて努力を続けた成果が表れてきたということだろう。

 今季は第3戦のアクサレディスゴルフトーナメントで自己ベストの3位タイ。「その後、スイングがしっかりしていない時にもかかわらず、スコアを出さなくてはいけない。そんな気持ちが先走り、もがき苦しんでいた」という。

 元々、秋になれば-を目標にしていた。「従来は感覚を大切にしたい」との理由からコーチをつけず、一人で調整していたが、限界を痛感。昨年から丹野宏紀さんの指導を受けるようになった。また、プロキャディーを起用したのも昨年がプロになって初めて。「弾道計測器を使って、データと感覚のズレを矯正することが予想以上に大変でした」と前置きし、「手応えを感じたのは、2週前。好きな洋芝の北海道の試合が多かった。とにかく、クラブの抜けがいい。インパクト、フォロースルーにかけてとてもいいフィーリングです。それを忘れずに今回はプレーができている」と、好調の要因を説明した。

 前週、最終日のノーボギーラウンドで自信を深め、いざ、長崎へ-ということなのだろう。この日はJLPGAで初の囲み取材を体験。自身のこれまで、これから-を直立不動の姿勢で、熱心に語った。

 「プロ8年目です。苦しいことの連続だけど、これからも何があろうとへこたれない。毎年オフ、縁があって西山ゆかりさん、前田陽子さんとご一緒の合宿へ参加させていただいています。このお二人はベテランで、誰よりもガッツがある。何があっても、へこたれない姿を拝見しています」。続けて、「20年の合宿で西山さんが、しみじみと話してくれた言葉が忘れられません。プロゴルファーって、予選通過じゃなくて、優勝だけを目指すべきだ、とおっしゃった。私は恥ずかしくて言葉にはできないけど、そのつもりでいる。いつか、そんな日が来ると信じています」と漏らしている。

 ちなみに、ツアー生活では昼はどっぷりと勝負の世界に浸り、宿舎へ帰るとまったく違う空間に身をゆだねる。「ディズニーが大好きすぎて・・・。ホテルではタブレットで、ずっとディズニー作品を流している。私の部屋はディズニーワールド。だから元気でいられるのかなぁ」。イッツ・ア・スモールワールドが、あすへの原動力だった。第2回リランキングは2週後に迫っている。

(青木 政司)


<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

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