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2023.9.10

佐藤、山内-猛チャージでジャンプアップ

佐藤心結<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ(長崎県)最終日

 最終日の猛チャージ。しかも、今大会は公式競技。メルセデス・ポイントが高い。大きくジャンプアップするチャンスである。前日の33位タイから、佐藤心結がベストスコアの65をマーク。8位タイへ躍進した。昨年に続いて見事なトップ10フィニッシュを果たした。

 「第2日の最終ホール、9番でトリプルボギーを叩いた。もったいない。それ以上に悔しい。その分をきょう取り戻した。何とかトップ10。良かったです」という。

 この日は序盤からバーディーを量産。2、3番=各4メートル、4番が3メートルと3連続バーディーで勢いをつけた。「朝のグリーンはとても重い。ボールの転がりがちょっと気になったけど、すごくタッチが合っていた気がする。ただ、前半の中盤ぐらいからすごくグリーンのスピードが上がって・・・。7番は3パットでしたけど、難しいラインですから仕方がありません」と振り返っている。

 とはいえ、パー3の8番で見事なバウンスバックを披露。8Iでピンそば80センチにつける、切れ味の良さが印象的だ。そして、極め付きが最終18番のバーディートライ。1メートルのフックラインで、ボールがくるりと一回転し、カップへおさまった。

 次週は休養に充てる。「去年のJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップで休んだけど、今回は体調を整え、秋シーズンへ備える。今年の日本女子オープンの会場、福井・芦原ゴルフクラブで練習ラウンドをしてきます」と話した。

佐藤心結<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 一方、同じ8位タイ、山内日菜子も19位タイから、大きく順位をあげている。今回は3度目の挑戦で今大会初の予選通過を果たした。前日は4番でOB。「右へボールが跳ねて、アンラッキーでした」といい、「最終日だけは気持ちよく終わりたい」と、気分を一新して臨んだ。

 その4番の第3打、15ヤードを58度でチップインに成功。この日は5バーディー奪取で留飲を下げた。「パー5で3つ。いずれも第3打が良かったし、パッティングも。9番は5メートル、13番が8メートル、それから15番は4メートルのバーディーパットが決まった」とひと息ついて、「選手権のトップ10は、すごくうれしい」。ようやく、表情がほころんだ。

(青木 政司)

山内日菜子<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

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