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2023.9.15

「まず優勝争いに絡む回数を増やすこと」稲見萌寧が模索する復活Vへの道

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

第54回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)第1日

 JLPGAツアー通算12勝の稲見萌寧が7バーディー、1ボギーの66をマークし、首位に3打差の2位タイにつけた。昨年8月のニトリレディス以来、1年間以上遠ざかっている優勝にどこまで迫れるか。

 9月の愛知はまだまだ蒸し暑い。稲見は「朝起きた時に、体が重いと感じました。どこかが痛いわけではなく、だるさと重さ。心が疲れているのかなと思いました」と顔をしかめたが、それでも大崩れしないところが、JLPGAツアー屈指の実力者たるゆえんだ。ショット、アプローチをびしびし決め、3番から4連続バーディーを重ねて波に乗った。

 3番パー5は残り124ヤードの第3打を9Iでピン右2メートル、4番パー3では172ヤードのティーショットをピン左2メートルにピタリと付けた。5番パー5ではセカンドショットでスプーンを振るい、グリーンエッジまで飛ばすと、ピン横1メートルに絶妙のアプローチを放った。6番パー3では、U4でのティーショットがピン右3メートルをとらえた。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2020-21年シーズンには9勝を挙げて賞金女王に輝いたが、腰痛に悩まされ低迷。今季前週終了時点でのメルセデス・ランキング21位は、本人にとって決して納得のいく成績ではないだろう。それでも女王当時のゴルフに「戻す」つもりはない。現状の自分に合ったスタイルを求めて、シーズン中もスイング改造を繰り返している。「今のスイングは6月から取り組んでいて、悪いなりに、だいぶ平均的にいいショットが打てるようになってきました。ひょっとしたら、よかった時より今の方が(ピンに)付いているかもしれないと思う時があります」と手応えをつかみつつある。

 1日でも早く13勝目を挙げたいのが本音だろうが、豊富な経験から「優勝するには、まず争いに絡む回数を増やしていかないと。常に上位争いをしながら、取れる時に取りたいです」と秘訣を心得ている。「正直言って、今週は練習ラウンドから思うようにはいっていない。ボチボチ程度の調子で、なんとか結果を出したいです」と苦笑。試行錯誤しながら結果を出す-稲見ならではの困難なミッションに真っ向から取り組んでいる。

(JLPGAオフィシャルライター・宮脇 廣久)

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