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2023.10.14

櫻井心那、自己ベスト63で単独首位に浮上

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2023シーズン第32戦『富士通レディース2023』(賞金総額1億円/優勝賞金1800万円)大会第2日が10月14日、千葉県千葉市・東急セブンハンドレッドクラブ西コース(6697ヤード/パー72)で行われた。好天に恵まれ、スコアの伸ばし合いとなったこの日、通算12アンダーで単独首位に躍り出たのが櫻井心那。1打差の通算11アンダー、2位タイに岩井千怜と阿部未悠が並ぶ。さらに1打遅れての通算10アンダー、単独4位に川﨑春花。
(天候:晴れ 気温:22.6℃ 風速:1.3m/s)
《グリーン=スティンプ:11 1/2フィート コンパクション:22mm》

 今季4勝目を狙う櫻井心那が、9バーディー、ノーボギーの63をマークし、JLPGAツアーでの自己ベストを更新。前日の15位タイから単独首位に浮上してきた。ホールアウト後は、囲み取材に応じ、気持ちのいいラウンドだったかと聞かれると、「ハイ」と満足げな笑顔を見せた。

 昨年のステップアップツアーで年間5勝を挙げて賞金女王となり、今季JLPGAツアー前半戦の出場権を得た櫻井。序盤こそ本領を発揮できずにいたが、徐々にトップテン入りの回数を増やし、7月初旬の資生堂レディスオープンでツアー初優勝を飾ると、あっという間に2勝目、3勝目を挙げてメルセデスランキング5位に浮上。一気にトッププロと肩を並べる位置まで順位を上げてきた。ただ、3勝目を挙げたゴルフ5レディス以降は、5試合で一度もトップテン入りがなく、ストレスが溜まるゴルフが続いていた。

 「先週はグリーンにも乗らないし、乗ってもチャンスを作れない感じでしたが、今日は5メートルぐらいにはつけることができたので良かったです」と、スコアが伸びない原因は今一つ安定性に欠けていたショットにあったという。その原因を探りつつ、試行錯誤を繰り返していたが、今週の練習日についにその糸口をつかんだ。

 「ボールの位置とアライメントの確認をしたことで、アドレスがしっくりくるようになり、しっかりとクラブを振れるようになりました」。以前はアバウトにボールの位置を決めてアドレスしていたが、今回は両足を閉じた状態でボールがその真ん中に来るように構えてから、左足→右足の順でスタンスを広げたという。その結果、アイアンショットではボールの位置が本来の位置よりも左に寄り過ぎていたことが判明。「ボールをクラブフェースの芯でとらえることができず、インパクトでの押し込みもできなかった理由が分かりました」と納得の表情だ。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 ボールを左に置いていた時は、インパクト後も窮屈なスイングとなり、左サイドに振り切ることができなかったが、真ん中寄りに置いたことで体も回るようになり、スムーズにフィニッシュまで振り切れるようになった。ここ数試合ではアイアンショットの飛距離が5ヤードほど落ちていたが、それも元に戻ったという。ショットの復調はアイアンだけでなく、ドライバーにも当てはまる。

 「今日はフェアウェイをキープできたので、セカンドショットをウェッジで打てる機会が多かったのもスコアが良かった要因です」。この日はピン位置がグリーンエッジから3ヤードに切ってあるホールが3ホールあったが、うち2ホールでバーディーを奪えたのも短いクラブで打てたことが大きい。最終18番パー4でもピンまで残り108ヤードを52度のウェッジで放ち、バーディーを奪った。これが単独首位に立つ決め手となっただけに、大きな1打となったことは確かだ。過去3勝は全て逆転での優勝だった櫻井だが、自身初の逃げ切り優勝はすぐ目の前だ。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)

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