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2023.10.19

尾関彩美悠、シード安全圏へ向けて単独首位発進

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2023シーズン第33戦『NOBUTA GROUPマスターズGCレディース』(賞金総額2億円/優勝賞金3600万円)が10月19日、兵庫県三木市・マスターズゴルフ倶楽部(6495ヤード/パー72)で開幕した。2打差に16人がひしめく大混戦となったこの日、5アンダーで単独首位に立ったのが尾関彩美悠。1打差の4アンダー、2位タイに天本ハルカ、菅沼菜々、福田真未ら6人がつけている。
(天候:晴れ 気温:22.7℃ 風速:3.3m/s)
《グリーン=スティンプ:12フィート コンパクション:22.5mm》

 長いシーズンを戦うツアープロにとって、何かのきっかけで調子が変わることは珍しくない。この日単独首位に立った尾関彩美悠にとってのきっかけはアイアンを交換したことだった。

 今季、32試合に出場している尾関だが、開幕3戦目のTポイント×ENEOSで3位タイに入ったものの、その後は予選を通過できないことが多く、出場17戦目のアース・モンダミンカップを終えた時点での予選通過数は4試合しかなかった。

 調子を取り戻そうと糸口を探していたが、住友生命Vitalityレディス東海クラシックでアイアンを新しいタイプに交換。「そのおかげでショットが良くなり、バーディーチャンスにつく回数も増えたので、スコアが良くなったと思います」と振り返る。この試合では7位タイに入ったが一つだけ懸念があった。ウェッジのシャフトはスチールのままだったのだ。「アイアンと同じタイミングで打つと全然当たらなくて、距離感が合わず苦戦しました」というように、短い距離のコントロールが課題だった。

 次戦のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで、ウェッジのシャフトもカーボンに替えたところ距離感の問題も解決。3位タイでフィニッシュすると、その2週後のスタンレーレディスでも10位タイに入り、ようやく上昇気流に乗ってきた。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 そして迎えた今大会、4アンダーを目標としてスタートすると、7バーディー、2ボギーの67でホールアウト。5アンダーで単独首位での発進となった。「目標よりも1打よかったので100点です」と微笑んだ尾関。ニューアイアンとウェッジの距離感がさらに磨きがかかったという。この日は運も味方した。15番パー5での第2打がピンまで210ヤード残り、3番ウッドで2オンに成功。すると、難関といわれる203ヤードの17番パー3でも、この日はピンまでが210ヤードの距離だった。「しかも風向きも15番と同じ左からのだったんですよ。キャディさんからもさっきと同じように打てばいいといわれましたが、まさに同じショットができました」。乗ったらいいと思ってはなったショットは4メートルにつき、それをしっかりと沈めて2位以下に1打リードしてのフィニッシュとなった。

 「今週は4日間大会ですし、まだ初日なので1日1日を大事に自分のプレーができればいいかなと思います。そのためにもしっかりとマネジメントを考えてプレーしたいですね」

 この日は12フィートと、高速グリーンでの勝負となっていたが、尾関にとってはむしろウエルカムだという。ボールの転がりが良くなるので、ラインにも乗せやすいのが理由だ。メルセデスランキングでは現在48位と微妙な位置にいるが、4日間でポイントの高いこの大会で上位に食い込み、一気に安全圏へ突入したいところだ。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)

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