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2024.4.18

竹田麗央、真価が問われるショートゲームの成否

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2024シーズン第8戦『42nd フジサンケイレディスクラシック』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)が4月19日、静岡県伊東市・川奈ホテルゴルフコース富士コース(6,494ヤード/パー71)で開幕。18日はプロアマトーナメントが行われた。

 前週にツアー初優勝という大きな目標を達成したからといって、竹田麗央は歩みを止めるつもりは一切ない。「今週からは2勝目を早く挙げることを目標にします」と、きっぱりと言い切った。実際、初優勝まではプロに転向してから64試合要したが、2勝目まではそれほど時間がかからないと思われるほど、今のゴルフは安定している。

 それを証明するのが、平均ストロークだ。7試合を終えて、69.9487(1位)とただ一人60台をキープ。「まだ数試合しか消化していませんし、特に意識はしていませんが、今週も頑張りたいですね」。確かに、シーズンは残り30試合あるだけに、単なる参考記録でしかない。しかし、たとえ7試合でもそう簡単に叩き出せる数字ではないことも事実だ。

 竹田の好調なゴルフを支えているのは、ショートゲームだという。今年のシーズンオフに小祝さくらとタイ合宿を行ったが、その際に徹底してショートゲームを練習したが、帰国後もアプローチとパッティングの練習量はショットを上回っていた。その甲斐あってか、昨年は61.2319%(55位)だったリカバリー率が、今年は67.8161%(19位)まで上がっている。

 「以前はグリーンを外すとすぐにボギーになっていましたが、今はパーを拾えるようになり、自信もあります」と振り返る。ただ、現状に甘んじてはおらず、「もっと上手くなるように練習したいです」と前を向く。

 そんな竹田にとって、今大会はまさに真価が問われる3日間となる。というのも、開催コースの川奈ホテルゴルフコース 富士コースはグリーンが小さい上に、砲台グリーンが多い。難しいアプローチが残りやすいからだ。しかし、それをクリアできれば、一気に優勝争いに絡むチャンスも大きくなる。

 「16番・パー5でも、ドライバーショットの飛距離が出れば、短いクラブでグリーンを狙えますからね」。たとえグリーンを外してもパーセーブできる自信があれば、積極的にピンを狙える。しかも、短いクラブならピンに寄る確率も高くなる。今季は平均バーディー数が3.9487で2位だが、その実力をいかんなく発揮できるというわけだ。

 竹田が目指すのは技術の向上だけではない。今大会ではゴルフ経験の少ない兄の有男さんをキャディーとして帯同しているが、その理由を次のように語る。「プロキャディーさんだと頼り過ぎてしまいますが、兄だと全部自分でやらなければいけないと思えるからです」。精神的な強さを求めるからこその起用だといえる。2週後には公式競技初戦となるワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップが控えている。そこへ向けて好調をキープするためにも、しっかりと今週は優勝争いに絡んでおきたいところだ。

(山西 英希)

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