2024.11.7
女王学でパワーアップ 竹田麗央3度目の挑戦
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
第40回伊藤園レディスゴルフトーナメント グレートアイランド倶楽部(千葉県)
JLPGAツアーは、残り3試合。竹田麗央は、「きっとアッという間でしょうね」と話した。前週、1時間49分という史上に残るプレーオフを体験。そして、一歩も譲らず勝者となって、25年はUSLPGAツアーへ雄飛する。1打の重みと、18ホールの勝負では、最後まで絶対にあきらめない-を再認識した大一番だった。
「今年はツアー初優勝。公式競技の優勝など、とても濃いシーズンになった」といい、だからこそ、「これからの3試合、毎週ベストを尽くして優勝争いをします」が総仕上げである。また、年間女王も目前で今大会、優勝を飾れば文句なしにタイトルを手中に。
さらに、記録でいえば、残り3試合で全勝なら、年間11勝で新記録を達成する。そして、これまでは言葉にしていなかったが、年間平均ストローク60台も自身のテーマだった。「意識をしたのは、9月のソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会で優勝した直後です」と明かした。
一方、6日は同郷の先輩・上田桃子と練習ラウンドを行っている。「お願いしたら、こころよくご一緒してくださった。試合で同組は去年、1回。今年は1回もなかった。桃子さんとずっとまわりたい、と思っていたから思い切って、です」という。続けて、「3日、SNSの発表を知ってびっくりしました。桃子さんは、いつ見ても、どんな時でも格好いい。理想の選手です」。ちなみに、上田からは、「英語をマスターして、コミュニケーションを図ることの大切さをアドバイスしてくださった。私もこれからしっかりやります」と、肝に銘じた。他にもたくさんの女王学を学んだことだろう。
それにしても、TOTOジャパンクラシック優勝はまさに、値千金だろう。2年間のシード権を獲得。12月、Qシリーズ受験をしなくてすんだことは大きい。「おかげさまで、いくつか、仕事が入りました」と、うつむき気味に笑っていた。そんな順風満帆なシーズンだから、ちょっと気になるのは今大会、過去2回の出場は、ともに予選落ち。
「結果はよくないけど、苦手意識はありません。今年はちょっとグリーンが柔らかい。ボールが戻る計算をしっかり行う。目標は、とりあえず予選通過です」と、ごく控えめに語った。プロ3年目の進化を試すには絶好のチャンス。「今年、初優勝して自信がついた。精いっぱい、やります」と、新時代のフロントランナーは気負いがない。
(青木 政司)
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