2025.4.26
青木香奈子、ルーキー同士のプレーオフを制してプロ初V

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
JLPGAステップ・アップ・ツアー2025シーズン第4戦『大王海運レディスオープン』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が4月26日、愛媛県松山市・エリエールゴルフクラブ松山(6,490ヤード/パー72)で行われた。通算12アンダーで青木香奈子と中村心がプレーオフに突入。PO3ホール目、青木がバーディーで決着。青木がプロ初勝利を飾った。通算11アンダーの3位には荒木優奈が入った。
プレーオフの舞台はすべて18番パー4。1ホール目はともにパーだったが、2ホール目に青木香奈子はピンチを迎える。第2打がグリーン左奥まで転がってしまったのだ。選手の通り道になっていたこともあり、ボールのライは芝が薄い状態。ボールからグリーンエッジまでは上りだが、グリーン面は下っている。しかも、エッジからピンまでは距離があまりない。
「グリーン手前にショートだけはしたくないと思い打ちました。たとえピンをオーバーしても上りのラインが残るからいいやと」。ボールからピンまで約13ヤード。58度のウェッジで放ったボールは、狙いどおりグリーン手前にソフトランディングすると、ピン手前1メートルまで転がっていった。「まさに120点の出来です。緊張感がある中でできたのはすごい自信になります」。しっかりとパーパットを沈めてプレーオフ3ホール目に進んだ。
ピンチを切り抜けたことで、流れが青木に傾いたのか、3ホール目で第2打をピン手前2.5メートルにつける。一方、中村心は3打目のアプローチがピンを大きくオーバー。パーセーブに失敗していた。それでも、青木は気を抜かない。「返しのパットを打ちたくないので、自分が読んだラインを信じて打ちました」。集中力をMAXにしてストロークすると、ボールはカップの中へ消えていった。
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
「優勝が決まった瞬間は『マジか!?』という気持ちでした。6度目のプロテストで合格したときと同じぐらい信じられない気持ちでした」。どちらも決して偶然の産物ではない。プロテスト前には弱点であるアプローチとパッティングのコーチとそれぞれ契約し、プロテスト合格後は、新たにメンタルコーチとも契約した。自分にしっかり投資をしているからこそ、大きな見返りを得ることができた。
今大会の優勝により、今年の大東建託・いい部屋ネットレディス、ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会の出場権を得た青木。「えっ、選手権にも出場できるんですか!? 今回の優勝と同じぐらい嬉しいです」と目を丸くする。開催コースが昨年の最終プロテストと同じ茨城県の大洗ゴルフ倶楽部なので、どうしても出場したかったという。「できれば、そこで上位争いができればいいですね」。今季の目標はJLPGAツアーでポイントを稼いでリランキング上位にいくことと、明治安田ステップ・ランキングで2位以内に入ることだが、また一つ新たな目標ができた。
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