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2025.6.1

稲垣那奈子、96期一番乗りのツアー初優勝

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

JLPGAツアー2025シーズン第11戦『リゾートトラスト レディス』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,520万円)大会最終日が6月1日、徳島県鳴門市・グランディ鳴門ゴルフクラブ36(6,585ヤード/パー72)で行われた。首位でスタートしたプロ2年目の稲垣那奈子が、通算7アンダーでツアー初優勝を飾った。1打差の通算6アンダー、2位タイに神谷そらと川岸史果が入った。

通算8アンダー、2位と2打差で最終18番ホールを迎えた稲垣那奈子。第2打でグリーンをとらえたものの、バーディーパットは14メートルあった。ストロークする前に考えていたことはただ一つ。カップをオーバーさせることだった。前日まで1、2メートルのバーディーパットを4つほど外していた稲垣だが、すべてカップまで届かずに外していたからだ。「タッチの弱さは自分の気持ちが弱いからだと思います」。その反省もあり、この日はとにかく届かせることを目標とした。

最終日は1オーバーと苦しいラウンドだったが、強気で攻めたパッティングでパーセーブしたホールがいくつもあった。18番ホールもファーストパットはカップを2メートルオーバー。返しを外したものの、ボギーで収めてツアー初優勝を飾った。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

23年のプロテストに合格し、昨年はステップ・アップ・ツアーを主戦場とした。未勝利に終わったが、優勝争いを経験できたのは大きいと振り返る。「最終日、ここぞという大事なところでボギーを叩いたりしていました。それを変えたいと思っていたので、今週結果が出てよかったです」。弱気を最大の敵として、強い心を持ち続けようとした努力がようやく実った。

シーズン前はプロ野球選手の自主トレに参加。とにかく走り込み、下半身を強化したという。今大会では、フェアウェイキープ率が82.14パーセントと高い数字をマーク。最終日のバックナインでもドライバーをしっかりと振り切れる体の強さがあったからこそ、ショットが曲がらなかったといえる。アンジュレーションの大きい難グリーンだっただけに、フェアウェイから第2打を放てたことはアドバンテージとなった。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ジュニア時代からツアープロを目指していたが、「しっかりとした人間性を持ち合わせたい」という理由で大学進学を選んだ稲垣。海外では大学を卒業してからプロに転向する例も珍しくないことも背中を押した。同学年と比べて多少プロ転向は遅れたが、今回の優勝で自分の選んだ道が間違いではなかったと再確認できた。将来的には海外ツアーに参戦したい希望もある。その青写真も頭の中て描いているに違いない。

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