2025.8.1
ルーキー大久保柚季、逆転でステップ初優勝
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
JLPGAステップ・アップ・ツアー2025シーズン第12戦『カストロールレディース』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が8月1日、千葉県市原市・富士市原ゴルフクラブ(6,515ヤード/パー72)で行われ、今季デビューのルーキー大久保柚季が通算10アンダーでプロ初優勝を飾った。1打差の通算9アンダー、2位は同じルーキーの水木春花。
記憶がVを運んできた。ルーキー・大久保柚季が待望のプロ初優勝。今季の目標である、「まず、1勝」を逆転でつかんだ。
ウイニングパットをあえて下りのラインにしたという。わずか1メートルとはいえ2試合前、ロイヤルメドウカップで2位と惜敗した、経験の賜物だ。「あの時の1打負け。17、18番と普通なら入るバーディーチャンス。特に18番は上りにつけたけど、手が動かなくて思うようにストロークができなかった。2回連続ではずした経験から、きょうの18番はあえて下りのラインにつけるようにした。今回は優勝に縁がありましたね」とほほ笑む。
最終日、2打差を追いかけ6位からスタート。浮上のきっかけをつかんだのは6番だった。第2打をミスして、バーディーチャンスとはいうものの、6メートルは決してやさしくはない。しかし、迷わず覚悟をもってカップを狙う。ストレートラインを読み切ったナイスバーディー。続く7、8番も3連続で勢いを味方につけた。

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
それが後半、14番での技あり-に続く。「グリーンオンしても10番は13メートル、11番も20メートルあった。3パットをせずにパーセーブしたことがよかった。だから、14番の7メートルの長いフックラインのバーディーが決まったのかもしれない」。17番でもバーディーを奪い、後続のプレーを待った。プレー中、戦況がわからなかったそうだ。
ホールアウト後も、プレーオフに備えしっかりと準備を行った。「97期生は、追いつけ、追い越せとみんなが頑張っている。次こそは、という感じでしょう。きょうも上位につけているのは、同期ばかり。ここで負けたら同じことの繰り返しになってしまう」と、静かな闘志を燃やしている。
とはいえ、1打差で初Vが決定。涙が流れた。「勝った涙ではありません。最終プロテスト合格までの道のりが浮かんで、涙が出た」と説明を加えた。そして、目標を上方修正。「もう1勝できたら、明治安田ステップ・ランキング1、2位も見えてくる。次の試合も優勝争いをしたいです」とひと息入れ、「その前に、自分へ2、3日の休暇を与えます」と話した。勝利の経験をしっかりと脳裏に刻むためだろう。
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