2025.9.21
神谷そら-逃げ切りV 大接戦を制す
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
JLPGAツアー2025シーズン第26戦『第56回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会最終日が9月21日、愛知県美浜町・新南愛知カントリークラブ美浜コース(6,600ヤード/パー72)で行われ、首位タイからスタートした神谷そらが、大接戦を制し、通算13アンダーで今季2勝目をあげた。1打差の通算12アンダー、2位はイミニョン。荒木優奈、佐久間朱莉、髙野愛姫が通算11アンダー、3位タイだった。
ウイニングパットを決めると、神谷そらはガッツポーズ。そして、満面の笑みをたたえた。最終日も大接戦。1打を争う激戦が、最後まで続いた。優勝会見で最初に、「早く家に帰りたい」と安堵のため息をもらす。
Vの流れを手繰り寄せたのは、9番。17メートルのバーディーを決めた。「ラインは上って、下って。難しい。でも、思っていた通りに打ち出すことができた。だいたい、半分ぐらいでこれなら入る、そんな感触でした」と、圧巻のワンプレーを振り返る。こんな舞台裏があった。「前半、ボギーが来たとき、ショットの感触が良くても、結果が良くない。でも、これが本来の自分かも、と冷静になった。また、キャディーさんからパッティングがいいよ。自信をもって-といわれた直後でした」と明かす。
勝負の後半。11番で4メートル、13番は60センチ、15番が1メートルと3バーディーを上積みした。これまで神谷の代名詞といえば、飛距離。それが今大会、パッティングのうまさもクローズアップされることになった。「スイングなど、去年のオフからすべてをかえて新しいスタイルを目指している。やりたいことの完成度は30パーセントぐらいだけど、集中しています」。そのひとつにパッティングがある。「最後はパッティングでスコアをつくる。毎日、30パットを切ることが目標」と話した。

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
今大会の各日は、いずれも目標をクリア。着実に成果が出ている。今季は2勝をあげ、ツアー通算4勝。生涯獲得賞金、2億円を突破した。加えて、年間獲得賞金1億円もクリア。さらなる収穫の秋を迎えるために精進しなければならない。
一方、この日開催されたステップ・アップ・ツアー『山陽新聞レディースカップ』で吉澤柚月が優勝したことを、自身のV以上に喜んだ。同い年で、同じマンシングウェアと契約。ジュニア時代からの大親友である。「同じ日に勝つことができました。最高にうれしいです」。プロ3年目の進化は、気配りをかかさない優しい人柄にも表れた。
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