2025.9.27
プロ初V 平塚新夢ノーボギーRで圧勝
<Photo:Masterpress/Getty Images>
JLPGAステップ・アップ・ツアー2025シーズン第15戦『2025 中国新聞ちゅーピーレディースカップ』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が9月27日、広島県廿日市市、芸南カントリークラブ(6,555ヤード/パー72)で行われ、ルーキー・平塚新夢が通算13アンダーでプロ初優勝を飾った。首位スタートのこの日も安定感抜群。5バーディー、ノーボギーの67をマークする圧勝だった。4打差の通算9アンダー、2位は小俣柚葉、大久保柚季。トップ3をルーキーの97期生が独占した。
平塚新夢がついに、プロ初優勝。最終18番、2メートルのバーディーをあっさりと沈め、通算13アンダーでホールアウトした。後続の足音が聞こえない圧勝劇を、「いろいろなご縁と、運が重なった」と表現する。
Vの予感は1番から漂っていた。グリーン右奥から約15メートルをチップインバーディー。「めったに、チップインなどしたことがない。きょうはいい日、楽しくプレーしよう」と、秋晴れの空を見上げた。
最終日は順風満帆のラウンドのように映る。ピンチなどなかったように-。とはいえ、「13番、1メートルのバーディーを決めたことがすごく大きい。その後、4ホール連続で際どいパーパットを決めることができたから」とも加える。いい流れが途切れなかったのは、「きょうもパッティングにつきると思います。また、この3日間の総パット数は、自己ベスト」。計75パットだった。しかも、最終ラウンド22パット。まさに、パット・イズ・マネーの典型だろう。
今大会はぶっつけ本番で臨んだ。そして、広島の思い出を語った。「花村想太さんのファンです。いろいろな活動をしていて、私はファンクラブにも入っている。これまで2度、広島のイベントがあり昨年と今年、両方とも抽選に当たった。広島はそんないい思い出がある」といい、「特に今年は直接、ご本人にプロテストに合格しました、と伝えられたことがうれしい」とも。

<Photo:Masterpress/Getty Images>
さらに、今回はプロ初Vが加わり、二度あることは三度となった。一方、アマチュア時代の2017年5月、ステップ・アップ・ツアー『静ヒルズレディース 森ビルカップ』に優勝したキャリアも見逃せない。史上5人目の快挙。しかし、二度の大病などがあり、最終プロテスト合格までには7年の苦労があった。
「あきらめようと思ったことが何度か…。それでも続けられたのは両親や応援してくださる方、花村さん、皆さんのおかげです。これからも欲張らず、地道に努力を続けます」。誰もがエールをおくりたくなるような存在である。
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