2025.11.26
JLPGAステップ・アップ・ツアー 京都レディースオープン プレーオフにおける黄アルム選手の裁定について
2025年11月21日に開催されたJLPGAステップ・アップ・ツアー『京都レディースオープン』3R終了後のプレーオフにおける黄アルム選手のゴルフ規則違反について、当該大会競技委員会の裁定を下記の通り、ご報告させていただきます。
なお、JLPGAトーナメントの競技におけるすべての事柄について、競技委員会の裁定が最終となっています。(JLPGAトーナメント規約第6条5項、ゴルフ規則20.2b)
JLPGAステップ・アップ・ツアー 京都レディースオープン プレーオフ
黄アルム選手の裁定について
■経緯
京都レディースオープンは、共に最終組でラウンドした黄アルム選手と、藤井美羽選手の2選手でのプレーオフとなった。
プレーを終えた2選手はカートに乗車してマスター室前に戻り、カートからキャディーバッグを降ろして、クラブの確認をしていた際、黄選手のキャディーバッグから、黄選手のものではないクラブが入っている事に気づいた。黄選手は、その場で競技委員を要請する。
黄選手のキャディーバッグに15本のクラブが入っていた事実を確認したため、当該2選手およびキャディーへ事情聴取を行った。
キャディーへの聞き取り調査で、3Rの最終18番ホールにおいて、一緒にプレーしていた別の選手のクラブの入れ間違いがあったと確認する。
■裁定
最終ラウンド終了後に実施されたプレーオフは、新しいラウンドとなる(ゴルフ規則5.1)。
プレーオフ開始時に、黄選手はクラブの本数確認をしていない。
プレーオフの開始から、プレーオフ2ホール目を終了してクラブ超過が発覚するまで、黄選手のキャディーバッグにその別の選手のクラブを入れた事実は確認されなかった。そのことから黄選手は、プレーオフ1ホール目から15本のクラブを持ってスタートしていたと裁定し、プレーオフ1ホール目、4 (パー)のスコアに一般の罰(2罰打)を加え、黄選手のプレーオフ1ホール目のスコアを6と訂正した。
黄選手はプレーオフのスタート時点で15本のクラブを持っていたと裁定されたので、ゴルフ規則4.1b(1)「プレーヤーのラウンドがスタートした後に他のプレーヤーが置き忘れたクラブを拾ったり、プレーヤーが知らないところでクラブが誤ってそのプレーヤーのバッグに入れられたりした場合、そのクラブは14本の制限についてはプレーヤーのクラブの1本とは扱われない」には該当しない。
【関連規則】
ゴルフ規則4.1b 14本のクラブの制限;ラウンド中のクラブの共有、追加または取り替え
(1) 14本のクラブの制限。 プレーヤーは次のことをしてはならない:
・14本を超えるクラブを持ってラウンドをスタートすること。
・ラウンド中に14本を超えるクラブを持つこと。
この制限はそのプレーヤーによって、またはそのプレーヤーのために持ち運ばれているすべてのクラブを含む。しかし、ラウンドのスタート時にプレーヤーによって、またはプレーヤーのために持ち運ばれている壊れてバラバラになったクラブの一部や組み立てていないクラブの部品(クラブヘッド、シャフト、グリップなど)を含まない。
プレーヤーが14本より少ないクラブを持ってスタートした場合、そのプレーヤーは14本のクラブの制限までラウンド中にクラブを追加することができる(そうするときの制限についての規則4.1b(4)参照)。プレーヤーが追加されたクラブを持っている間に、どのクラブであっても次のストロークを行った場合、そのクラブは追加されたものとみなされる。
プレーヤーが14本を超えるクラブを持っていてこの規則に違反したことに気づいた場合、そのプレーヤーは、規則4.1c(1)の手続きによって他のストロークを行う前にその超過クラブをプレーから除外しなければならない:
・プレーヤーは14本を超えるクラブでスタートした場合、どのクラブ(複数の場合もある)をプレーから除外するのかを選ぶ事ができる。
・プレーヤーがラウンド中に超過クラブを追加した場合、それらの超過クラブはプレーから除外しなければならないクラブとなる。
プレーヤーのラウンドがスタートした後に他のプレーヤーが置き忘れたクラブを拾ったり、プレーヤーが知らないところでクラブが誤ってそのプレーヤーのバッグに入れられたりした場合、そのクラブは14本の制限についてはプレーヤーのクラブの1本とは扱われない(しかし、使用することはできない)。
ゴルフ規則5.1
「ラウンド」とは委員会が設定した順番でプレーする18(またはそれ以下)のホールである。
ラウンドがタイで終わり、勝者が決まるまでプレーを続ける場合:
・タイのマッチは1度に1ホールずつ延長される。これは同じラウンドが継続しているのであり、新しいラウンドではない。
・ストロークプレーのプレーオフ。これは新しいラウンドとなる。
プレーヤーはラウンドが始まってから終わるまでラウンドをプレーしていることになる(規則5.3参照)。ただし、規則5.7aに基づくプレーの中断中を除く。
規則が「ラウンド中」に行われた行動に言及する場合、規則で別途規定している場合以外は規則5.7aに基づくプレーの中断中は「ラウンド中」に含まない。
規則4.1b違反の罰:
罰はプレーヤーが違反に気づいた時点に基づいて適用する:
ストロークプレーの罰ー2罰打(最大4罰打):
プレーヤーは違反が起きた各ホールに対し一般の罰(2罰打)を受けるが1ラウンドでは最大4罰打となる(違反が起きた最初の2ホールにそれぞれ2罰打を追加する)。
JLPGA競技委員会
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