李知姫に勝利をもたらす“チョット”とは

　2015年LPGAツアー第18戦『サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)の大会2日目が7月18日、茨城県稲敷郡のイーグルポイントゴルフクラブ(6,554ヤード/パー72)で行われた。

　69をマークし、通算7アンダーにスコアを伸ばした李知姫（韓国）が首位に立ち、ツアー通算19勝目に王手をかけた。首位と1打差の6アンダー、2位には初優勝を狙う葭葉ルミ、3打差の4アンダー、3位タイには、前田陽子と堀琴音が続いている。(天候:曇り　気温:29.4℃　風速:5.6メートル)

　3度目のチャンス到来。ここ2試合、2位と優勝にあと一歩届かない状況が続いている李知姫。「2位となった大会では良いプレーはしていた。ただ、チョット足りない。技術的にもチョット。メンタル的にもチョット」。オープンウィークには、韓国に戻り、その“チョット”を埋めてきた。その“チョット”とは、ショートゲーム、特にアプローチ。より質の高い練習をするために芝生から打てる練習場を求めて、片道1時間30分のドライブも厭わなかった。50ヤード、70ヤード、90ヤード。徹底的にアプローチを練習した。“チョット”を埋めるために…。

　「たくさん優勝争いしているので、今はプレッシャーはないです。経験って大事ですね」と笑った李。優勝できないもどかしさはあるが、そこは、18回の優勝を重ねてきた経験。“チョット”は埋まるのか。その結果は19回目の美酒となって現れる。