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2026.6.7

22歳の吉田鈴 笑顔満面のツアー初V

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

JLPGAツアー2026シーズン第13戦『ヨネックスレディスゴルフトーナメント 2026』(賞金総額9,000万円、優勝賞金1,620万円)大会最終日が6月7日、新潟県長岡市・ヨネックスカントリークラブ(6,483ヤード/パー72)で行われた。前日首位の吉田鈴が、通算8アンダーでホールアウト。プロ2年目にして、念願のツアー初優勝を飾った。2打差の通算6アンダー、2位タイに倉林紅、木戸愛、政田夢乃の3人が入った。なお、吉田優利、鈴の姉妹優勝はツアー史上4組目となる。

吉田鈴のことばに偽りはなかった。「最終日も攻めの姿勢を崩さずにいきたい」と、第2日終了後に語っていたが、狭いホールでもドライバーを振り切り、第2打以降も積極的にピンを攻め続けた。圧巻だったのは13番パー5でのティーショット。軽く右にドッグレッグしているホールだが、OBゾーンが近い右の山裾をあえて狙い、ショートカットに成功。残り199ヤードから5番ウッドで2オンさせると、2パットでバーディーを奪う。この時点で再び単独首位に立ち、2位以下の選手にプレッシャーをかけた。

さらに1打リードで迎えた最終18番パー5でも、攻めの姿勢を見せる。ピンまで残り84ヤードの第3打、パー狙いなら確実にピンの手前に置くところだが、あえてピンを狙い、1メートル右につけた。それを沈めて通算8アンダーとし、念願のツアー初優勝を手にした。普段は喜怒哀楽を表に出さないクールなプレースタイルが持ち味だが、さすがに優勝が決まった瞬間は満面の笑顔を見せた。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

今年に入って、優勝争いを繰り返し、徐々に経験値を上げてきた。2週前のブリヂストンレディスでは惜しくも2位に終わったが、「いきなりポンと優勝する人ってあまりいないじゃないですか。やっぱり2位を何度も重ねてから優勝する人のほうが多いと思うので、今回のような2位とか優勝争いの頻度を高くすることで、優勝に近づけると思う」と、分析していた。

今の自分に何が足りないのかを常に考え、シーズン中にトレーニングを続けているのも体力不足を昨年感じたからだが、優勝争いを経験した中で、吉田なりに何かをつかんでいたのだろう。

今回、成長の一つとして感じさせたのが、メンタル面の強さだ。14番パー3では5メートルのパーパットを打つ際、吉田の後方でギャラリーがベビーカーを倒してしまう。幸いにもテークバックに入る前だったので仕切り直せたが、集中力を切らすことなく、しっかりと決め切った。「ああいうパッティングを優勝争いの中でできたのはすごいですし、今後につながると思います」と、自身も手応えを感じていた。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

プロテストに合格したのが一昨年で、4度目の挑戦だった。同じ2003年世代には竹田麗央や神谷そら、川﨑春花らがいて、吉田は世代8人目のツアー優勝者となる。「プロになるのに時間がかかったぶん、初優勝までは時間をかけたくないです」と語っていたが、実質プロ2年目での初優勝は決して遅くはない。ここからの巻き返しも期待されるものの、本人はいたって冷静だ。「何勝したいかよりも、この技術をアップしたいとか、こういう打ち方をしたいとかにフォーカスしているので、優勝はその結果だと思っています」。吉田にとっての初優勝は、新たなステージへ向かう最初のステップに過ぎないのかもしれない。

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