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2015.8.9

〝愛チャージ〟魅せるも、最後は悔しすぎる敗戦に

<写真:Atsushi Tomura/Getty Images>

meiji カップ 札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)最終日 

 もはや鈴木愛の代名詞ともなっている、最終日の〝愛チャージ〟が、今日も出た。出だしのボギー2つぐらいは全く問題なし、と言わんばかりに、すぐに前半だけで4つバーディーを奪い返すと、後半も次々にバーディーパットを沈め優勝争いに一気に名乗りをあげる。17番パー3はボギーとしたが、最終ホール18番パー5では、3打目をピンにピタリとつけるスーパーショット。8アンダーで後続を待ち、今季2度目となるプレーオフに駒を進めた。
「今回こそは」と臨んだプレーオフの戦いでは、先手を取り続けた。チャンスにつけきれない西山に対して、ピンに絡めていったが、2ホール目でもバーディーパットを決められず、またもやツアー2勝目は、その両手からスルリとこぼれ落ちた。

 敗戦後悔しさを押し殺しながら口にしたのは、プレーオフではなく、17番で打ってしまったボギーへの反省。「大事なところでボギーを打つのは、自分のメンタルが弱いのかなと思います」と絞り出した。しかし実に8つのバーディーを叩きだしたそのゴルフは、今日一番ギャラリーを魅了するものだっただろう。目に浮かべた涙が、2勝目への糧になることは間違いない。


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