2015.8.22
服部真夕の「あたふたした一日」
<写真:Chung Sung-Jun/Getty Images>
CAT Ladies 大箱根カントリークラブ(神奈川) 2日目
山や谷に囲まれた場所で行われることが多いゴルフというスポーツだが、その内容も得てして「山あり谷あり」になることが多い。「ちょっとあたふたした1日でしたね」と、ホールアウト後に苦笑いした服部真夕のこの日のラウンドも、まさに「山あり谷あり」そのものだった。
〝山〟は朝一番に訪れる。1番パー5(470Y)で、残り224Yから5番ウッドを振りぬくと、ピン左手前6mに2オン。これをきっちりと沈め〝おはようイーグル〟、最高のスタートを決めてみせた。一方、〝谷〟は後半のスタートホール10番パー4(370Y)に待っていた。グリーン手前左ラフから打った3打目のアプローチで「球を上げにいこうとしたら、ダフッてしまって、それがフェースに当たってしまってバンカーへ」と、まさかの2度打ちで1打の罰。(ゴルフ規則14-4)5打目となったバンカーショットも寄せきれず、痛恨の5オン2パットのトリプルボギーとしてしまった。しかし「ショックはショックでしたけど、ゼロからになったのかなという感じで。一個ずつバーディー獲りに行こう」と気持ちを切り替え、11番ですぐにバーディーを奪い返すと、13番、18番もバーディー。首位と1打差の単独2位で2日目を終え「心境的にズルズルいきそうな中、後半戻って来られて、しっかりやれた感がありますね」と充実の表情で振り返った。
これで明日は2週連続の最終日最終組。先週は2年間遠ざかっていたその経験の後に「気持ち良かった。あれだけの大ギャラリーの中でプレーするのは醍醐味ですし、こういう機会を増やしていきたい」と感想を語ったが、その機会をすぐにまた掴み取ったとなると、復活は本物と言っていいだろう。「追いかける立場の方がいい。ティーショットさえまっすぐ行けば、バーディーチャンスにつけられる」と最終日に力をこめた服部。明日は山の頂に、なんとしても登ってみせる。
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