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2015.8.28

飛距離、高速グリーン 渡邉彩香がその気になった

<写真:Atsushi Tomura/Getty Images>

ニトリレディスゴルフトーナメント 小樽カントリー倶楽部(北海道)1日目

 今週は、私が主役! 渡邉彩香が期待通りの好発進を披露した。こんな自己暗示なら、それこそ大歓迎だ。「しばらく前から、周囲から、『小樽ゴルフ倶楽部は私、向き』。たくさんの方からそういわれて…。だから、絶対、と気合が入っていました」。バーディー数こそ、3だったが、ノーボギーのラウンドに満足そうな笑みを浮かべた。「たくさんの応援をいただいた、『CAT Ladies』は残念でしたけど、すぐに気持ちを切り替えられたのは、今大会が控えていたからです。でも、こちらにきてから、リズムが合わずに大丈夫かなぁ、と思っていました」と本音を明かした。しかし、熱意は自然をも味方につけた。

 開幕前日、プロアマ大会のパーティーが終了した時のことだ。「練習場はずっと右からの風が吹き抜けていました。私は、右からの風の中で打つのは、あまり好きではない。きのう、パーティーが終わると、風が止んでいた。チャンスだと思いましたね」。無人のドライビングレンジで、黙々と打ち込む。おかげで、いつものリズムを取り戻した。「ピンチは16番の1度だけ。それも花道からだったので、うまくしのぐことができた。グリーンも速いし、私は好きですね。フェアウエイもきれいだし、プレー中、とにかく楽しいです」。ますます自信を深めた渡邉。そうはいっても、どこに落とし穴があるかわからない。「きょうはうまくいったけど、そうはいかないでしょう。細心の注意を払いながら、第2日もプレーしたい。服部さん、(成田)美寿々さんと同組のラウンドは、リズム良く回れるので、本当にありがたいですね」。先輩プロへの感謝も忘れない。気配り、心配りも勝利を呼び込む重要なアイテムだ。

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