「嵐」「宮里藍」。酒井の心を揺さぶる2つの存在

＜写真：Masterpress/Getty Images＞

　2015年度LPGAツアー第28戦『ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』（賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円）が、9月25日（金）、宮城県宮城郡利府町の利府ゴルフ倶楽部（6,534ヤード／パー72）で開幕する。24日はプロ・アマ チャリティートーナメントが行われた。

　明日からの開幕を前に、ディフェンディングチャンピオンとして取材に応じた酒井美紀。その取材中、酒井の表情からは笑顔が絶えることがなかった。それは、二つの理由がある。まず、ひとつめは、大好きな嵐のコンサートに行ったこと。酒井の嵐好きは、ゴルフ界ではつとに有名。今回、幸運にもコンサートチケットが当選し、開催コースの利府ゴルフ倶楽部近郊にある、ひとめぼれスタジアム宮城を訪れていた。「幸せでした」。酒井の顔が一層笑顔に変わった。さらに、「嵐のコンサート前後はテンションが上がるんです。疲れが吹っ飛びます」と、気分は高揚したままだ。

　笑顔の理由はもうひとつ。この笑顔には少しばかり緊張感が含まれているが…。「初日のペアリングが緊張する」と語る通り、明日、憧れの宮里藍と同じ組になった。昨年の『ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ』以来2回目の組み合わせ。「緊張しました。自分のゴルフをしているという実感がなかった」。宮里という存在は、酒井のメンタルを狂わせるほどだった。

　「落ち着いてプレーしたい」「自分のペース」と、いつも以上に平常心を心がけていた酒井。「嵐」も「宮里藍」も忘れて、まずは自分を落ち着かせることが大会連覇への道と、十分に心得ている。