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2015.9.27

秘訣は「睡眠」と「晩酌」。2年ぶり優勝の表純子はまだまだ現役

<写真:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2015年LPGAツアー第28戦『ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)の最終日が9月27日、宮城県宮城郡利府町の利府ゴルフ倶楽部(6,534ヤード/パー72)で行われた。この日もノーボギーで回った表純子が通算11アンダーで、2年ぶり通算4勝目をあげた。2位には、8アンダーで大山志保、3位には7アンダーで穴井詩が入った。 (天候:晴れ、気温:23.9度、風速:0.8メートル)

 「ほんとうに嬉しい」。2年ぶりの優勝に満面の笑みを浮かべた表純子。しかし、優勝への道のりは容易いものではなかった。今週に入って、肩から背中にかけて痛みが走った。一時は棄権も考えたが、キャディーで夫でもある広樹さんと相談し、出場を決心した。出場を決めたものの、ショットを打ち込めないなど、痛みはスイングに影響した。さらに、「右に、右に行ってしまう」と、アイアンショットの調子も決して良くない。こんな状況だけに、「いかに耐えるか」が今週のテーマとなった。「耐えるゴルフ」の生命線になったのが、パッティング。今週になって替えたというパター。いい感触だったというパットは、最終日も光った。同組の大山志保が「表さんのパーパットは素晴らしかった」と感心したように、パットが表を救った。特に、ターニングポイントとなったのが、終盤の15番と16番。2mと3.5mの微妙な距離をねじ込んだ。「際どいパーパットが決まってくれた」と、振り返る。なにせ、相手は大山志保。「ガッツがあるので、ボギーを打っても絶対バーディーが来る」と、スコアを落とすことは許されなかった。耐えて勝機を待ったからこその勝利。18番グリーンに大きな笑顔の花が咲いた。

 「今年は難しいと思っていたけど、うれしい」と、連続試合出場記録への挑戦が続けられることを喜んだ。現在、166試合連続出場中だが、出場資格に制限がある『TOTOジャパンクラシック』と『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』の出場にも当確が出た。「これで休めなくなりました」。嬉しい悲鳴をあげる。

 40代での優勝は2010年『ニトリレディスゴルフトーナメント』で優勝した鬼澤信子以来、5年ぶり。最近、10代や20代の優勝が増える中、40代の優勝は珍しい。「私みたいなおばさんに負けないでと、尻を叩きたい」と、若手を叱咤するが「でも体力は負けません」と、簡単に道を譲る気はさらさらない。その活力の源は、時に13時間寝るという睡眠と、毎日杯を傾けるという晩酌のようだ。


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