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2015.10.1

昨年の雪辱を期す鈴木愛 リベンジの鍵は意外なところに…?

<写真:Atsushi Tomura/Getty Images>

日本女子オープンゴルフ選手権 片山津ゴルフ倶楽部白山コース(石川県) 1日目

 「女子オープンは自分の中で特別な試合」。そう位置づける戦いに挑んだ鈴木愛の初日のプレーは、苦しい立ち上がりからだった。出だしの10番パー4で3.5メートルのパーパットを沈め「良い流れでスタート出来たけど、ずっとピンチの続きで…」というように、12番パー4でも、5メートルのバーディーチャンスを、3メートルオーバー。これもなんとかしのいだが、その後も「グリーン周りでアプローチしてパーが多かった」というゴルフ。

 しかし「耐えて耐えて」の後にはちゃんとご褒美が待っている。難関18番パー4(423ヤード)で、188ヤードを22度のユーティリティーで4メートルのバーディーチャンスにつけると、これをしっかりと沈めバーディー先行に。続く1番パー5(470ヤード)では2オンに成功し、楽々連続バーディーを奪うなど、3バーディー、1ボギーの70をマーク。首位と2打差の2位発進と好スタートを切った。

 昨年の本大会では、最終日を首位で迎えながら、悔しすぎる5位フィニッシュとなったが、その原因が、実は意外なところにあったことを明かしてくれた。「朝から寝坊してしまって。出発時間に母から電話がかかってきて。電話で起きました」と大事な最終日にまさかの寝坊。あわてて出発したものの「自分のルーティーンもいつもより早くなってしまって。雨も苦手なので、気分もブルーになって、乗ってこなかった」と、公式戦2勝時の史上最年少記録樹立という大魚を逃した。しかし「朝はすごく苦手。今年も3、4回あります。先週も寝坊しています」とはにかむ姿は、その経験を糧にすることはあっても、懲りている様子は全く無い。

 最終日最終組に寝坊するという、その肝の据わり方は鈴木の天性のもの。最大の武器と言っても過言ではない。昨年のように最終日最終組の戦いになっても揺るがないメンタルは既に備わっているだろう。とすればリベンジへの最大の関門は、もしかするとベッドの上に待っているのかもしれない。

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