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2015.10.11

イボミが今季5勝目 年間獲得賞金史上最高額を更新 

<写真:Masterpress/Getty Images>

 2015年LPGAツアー第30戦、静岡県裾野市・東名カントリークラブ(6,583ヤード、パー72)で開催された『
スタンレーレディスゴルフトーナメント』(賞金総額9,000万円、優勝賞金1,620万円)10月11日の最終日は、濃霧の影響で競技を9ホールに短縮して行われ、イボミ(韓国)が通算12アンダーで逆転優勝。今季5勝目をあげた。今大会で、2009年の横峯さくらの年間獲得賞金を上回る、1億7954万66円と史上最高額を更新。あわせて、生涯獲得賞金5億円を史上2番目のスピードで突破するダブルレコードVに笑顔が弾けた。3打差の2位タイは藤本麻子、若林舞衣子。(天候:雨 気温:21.0度 風速:4.3メートル)

 美しく、そして強い。9ホールに短縮されても、それは変わらない。イボミの今季5勝目は年間獲得賞金の史上最高額を更新し、自身の生涯獲得賞金も5億円を超える節目となった。「強かった? そうですね。2打差で最終ホールに臨めたことも大きいと思う。きょうはスタートから攻めていこう、と考えていました」。当初のスタートは午前9時40分。それだけに午前7時30分前にコースへ到着していた。ところが濃霧の影響で、競技開始が約3時間30分遅れるとは想定外の出来事。しかし、このアクシデントをイは吉兆にとらえた。「前週の『日本女子オープン』で4試合分のエネルギーをつかったから、9ホールは体力的にいってプラスだと感じた」という。

 加えて、過去の経験も生きる。日本ツアー参戦3年目の2013年『日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯』を思い出した。最終日、悪天候で競技が中止となり、首位で並んでいた、比嘉真美子との優勝決定プレーオフだけが行われている。待機すること約4時間。「あの時はツラかった。クラブハウスは停電していたし、とにかく永遠に感じられるぐらい。それを思えば、今回はしっかり準備ができました」。6ホールの死闘の末、女子プロ日本一に輝いた、あの日を思い出していたという。

 通常よりもウォーミングアップで負荷を多くするなど、9ホールの短期決戦に臨んだ。2ホール目でバーディーを奪い、首位に並ぶと余裕すら感じさせる圧巻のプレー。4バーディー、ノーボギーの32をマークし、2位に3打差をつけた。これで、またしても最大のターゲットに掲げた、賞金女王のタイトルをグイッと引き寄せる。とはいえ、こんな舞台裏を明かした。「今年の『日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯』で、(賞金ランキング2位の)テレサ・ルーさんが勝った。同組でプレーしたこともあるけど、怖くて仕方がなかったです」。そんな時、母のソクジュさんから、「2億円を目標にすれば、絶対、誰にも負けない、とアドバイスを受けた。不思議ですね。そうしたら、テレサさんを意識しなくなった」と話した。シーズン獲得賞金が2億円を超えるのも、現実になってくる。残された試合で、「全部勝ちたいけど、特に所属する『NOBUTA GROUP マスターズGCレディース』と、公式戦の『LPGAチャンピオンシップリコーカップ』で優勝したいです」とボルテージが上がった。

 ちなみに、この日はウインクの日。関係者からそれを知らされると、「うわーっ、残念。知っていたら、コースでカメラマンさんへサービスができたのに…。それは、また来年ですね」といいながら、左目を閉じウインクポーズをつくってみせた。


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