紫の衝撃　成田美寿々がスランプ脱出を宣言！

＜Photo：Arrow Press/Getty Images＞

リゾートトラスト レディス　グランディ鳴門ゴルフクラブ36（徳島県）1日目

　理論ではない。「感性を第一に」。パッティングで悩み続けた成田美寿々が出した結論だ。首位から1打差の2位タイ発進。今季のベストスコアをマークした。とはいえ、いかにも成田らしい。ドラマチックな内容だった。1、2、3番で3連続ボギー。「1、2番は3パット。3番はライが悪かった」と話した。そこでガラリと開き直る。「今まで、ラインなどキャディーさんに聞き過ぎて、自分のイメージが浮かばないまま、ストロークしていた。そこで、4番から自分できっちりとラインを読んでプレーしたら、ショットとうまく絡み合ってきましたね」とゲキ変の理由を明かす。終わってみれば、4番以降はノーボギー。7バーディーを奪った。寝違えで、万全ではなかったにもかかわらず…。

　一方、プレー以外にも粋な演出をして話題を集めた。同組の菊地絵理香とペアルックで登場。一昨日から示し合わせたそうだ。印象的だったのは、アジサイを連想させるような、紫のスカート。奇しくも2人が同じウェア、同じスコア68で第1日を終えたことに、もう1人の同組、テレサ・ルーは、「最初、(ペアルックを)見た時、きょうは国別対抗戦? と驚いた。きれいなパープルがとても印象的です」という。神秘のカラーは、悩みを抱えた2人に想像力をかきたて、感性を豊かにする効果を表した。「目標は早くトップ10入り－だったけど、ちまちましても仕方がない。優勝争いをします」と言葉を弾ませている。