2016.9.24
スイング不調も2位をキープ 香妻琴乃は精神力が命
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 利府ゴルフ倶楽部(宮城県)2日目
先手必勝は勝負の常道。ショットの調子がいまひとつだったにもかかわらず、2位で最終日を迎える香妻琴乃は、しみじみと語った。「スタートして2、3番で連続バーディーがとれた。きのうも1、2番で連続バーディー。おかげで、気持ちはずっと、落ち着いていました」。
そんなゆとりが、後半で異常を感じたショットの不調へも柔軟に対応できた要因である。「腰の切れが悪い。上体だけでスイングをしているのがわかった。でも、これは試合中、簡単に修正ができるものではない。後半は、バーディーを獲ることよりも、パーを拾うことに一生懸命でした。もっとも、バーディーパットを打つ、チャンスがなかったです」と苦笑した。
ここが大きい。何といっても、この日、コーチの中島弘二からのアドバイスは、「自分がやるべきことを決めていなければ、バタバタしてしまう。とにかく自分を持って、しっかり!」。淡々とプレーしたところに成長がうかがえる。といことで、最終日は、「もちろん、優勝を」と言い切ったが、「スコアを伸ばそうとすれば、力が入ってしまう。数字は追いかけない。各ホールでしっかりとマネジメントをしていく。今までの経験で、いいスコアを出した時って、自分のプレーだけに集中していた。ホールアウトしたら、優勝を争っていた-そんな感じです」。
泰然自若。堂々としていたのは、申ジエの印象の質問がとんだ際だ。「きょう、7アンダーですか。すごいですね」と淡々と感想を話したのみ。こんな香妻をみたことがなかった。
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