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2015.11.16

シード権をかけた最終章 『大王製紙エリエールレディスオープン』開催

<写真:Atsushi Tomura /Getty Images>

 2015年LPGAツアーも残り2戦。今週は第36戦『大王製紙エリエールレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が11月19日(木)から11月22日(日)まで、福島県いわき市の五浦庭園カントリークラブ(6,460ヤード/パー72)で開催される。

 主な出場予定選手は、前週の『伊藤園レディスゴルフトーナメント』で今季6勝目を挙げ、自身初の賞金女王を確定させたイボミ、賞金ランキング上位のアンソンジュ、渡邉彩香、申ジエ、菊地絵理香、上田桃子、成田美寿々など。総勢96名のプレーヤーが優勝を争う。

 地元いわき市出身。酒井美紀は悲願のホームVを目指し、静かな闘志を燃やしている。「たくさんの人が応援してくださる。その期待に応えたい。今年はまだ、未勝利だし、狙うのはもちろん優勝です。でも、コースで心掛けるのはベストプレー。目の前の一打に集中します」。

 そして、注目が集まるのは、来季のシード権争いと、最終戦『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』の出場権争いだ。賞金ランキング50位以内に与えられる来季のシード権。前週終了時点のランキングで50位の柏原明日架には、現状出場資格が無い。ラストスパートを狙う51位の福田裕子、続く川満陽香理など正念場が到来した。最終戦の出場権は、今季のツアー優勝者以外には、賞金ランキング25位までに与えられる。当確となっていない24位の若林舞衣子や、逆転を目指す27位の青木瀬令奈らの戦いにも注目が集まる。

 前回このコースで行われた2012年大会から、大幅なレイアウト変更はない。ただ、距離が全体でプラス33ヤード延長された。「たとえば15番。152ヤードから、165ヤードになっています。一見するとそれほど大きな違いはないように感じますけど、そういうところが、優勝争いに微妙な影響を及ぼす」。LPGA競技ディレクター・井上奈都子は話す。名称どおり、庭園風のチャンピオンコース、「極端なアップダウンは少ない。池などが配置され、とても景色は素晴らしいですね。ただし、グリーンが曲者です。微妙な傾斜が巧みに配置され難しいと思う。設定は11フィートにお願いしています。ただ、メンテナンスが抜群。実際は、それ以上になるかもしれません」と、コースコンディションには太鼓判を押している。

 また、勝負を左右するのは天候。とりわけ、「2012年大会は、風がとても強かった。今回も同じ時季。あくまでも条件次第ですけど、マネジメント力、決断力など、賢い選手がアドバンテージを握るでしょう」と解説した。

 東日本大震災復興支援。それまでの四国から、2012年大会は"復興支援の一助になれば"とのコンセプトから福島県で開催。最終日には1万1,115人という大ギャラリーが足を運ぶなど、大いに盛り上がり、改めて女子プロゴルフツアーの底力をアピールした。2015年、あの感動を再び―。

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