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2025.11.21

佐久間朱莉が首位キープ 初の年間女王も決定

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

JLPGAツアー2025シーズン第35戦『第44回大王製紙エリエールレディスオープン』(賞金総額1億円・優勝賞金1800万円)大会第2日が11月21日、愛媛県松山市・エリエールゴルフクラブ松山で行われた。前日に続き大混戦。佐久間朱莉が通算10アンダーで首位をキープした。1打差の通算9アンダー、2位はペソンウ。3位に通算8アンダーの髙野愛姫がつけている。

また、佐久間朱莉の年間女王獲得が決定。メルセデス・ランキング2位、神谷そらの予選落ちで、最終戦を待たずに初のタイトルを確定させた。

プロ5年目の進化がタイトル奪取の賜物。佐久間朱莉が最終戦を前に、年間女王を確定させた。しかも、前日に続いて首位をキープした。

「(年間女王は)まさか、とれるとは思っていなかった。うれしいです」と言葉を区切り、「年間女王のことはきょう、脇に置いていた。とにかく、優勝争いに集中したい。ただ、18番が終わって、ギャラリーの方から祝福を受けてわかりました」と話す。

冷静沈着。この日は6バーディー、2ボギーの内容だった。持ち前のショット力は当然のこと。改めて際立ったのは、勝負どころを逃さないパッティングだ。

「今年の成長を技術でいえば、パッティングです。オフから向きのチェックを徹底。(ラインなどを)悩みながらストロークをすることがまったくなくなった」そうだ。さらに、精神面での成長も言葉にする。「去年まではひとの結果ばかりを気にしていた。当然、自分のプレーに集中できないときが結構あったと思います」と本音が飛び出す。


<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

今季のスタート前から、そうした雑念を頭から追い出し、「人は人。私は私」を徹底。抜群の安定感を身につけた。思考ひとつで大きく変身。秘めていた資質が一気に開花した。KKT杯バンテリンレディスで念願のツアー初優勝。前週まで4勝をあげた。一方で、年間女王も意識。タイトルホルダーになることが幼少時からの夢だった。

「2勝目のブリヂストンレディスから、ずっとメルセデス・ランキング1位。意識しました。とにかくここまでが長かった」という。ただし、ホッとしている暇などない。指導を受けるジャンボ尾崎から、『おめでとう。1年を通して他の誰よりも強かった。昨年の悔しさが今年の成績につながったと思う。本当によかったな、朱莉』とメッセージを受け取った。

それだけに、「ジャンボさんのおかげで4勝。もっと、いい報告をしたい。5勝といえるように…」と加えた。今大会を含め、残り2試合。最大、シーズン6勝の可能性もある。これが、私は私-という強さの秘密だ。

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