しぶとさが真骨頂。笠・酒井組が駆け引きの妙で勝った

THE QUEENS presented by KOWA　三好カントリー倶楽部・西コース（愛知県）1日目

　マッチングの妙といえば、笠りつ子・酒井美紀組。特長は、しぶとさだ。「美紀ちゃんと組めて本当に良かった。あの安定感に私はきょう1日、何度も救われた」と笠は総括している。たとえば、7番のパー5。笠は８メートル、酒井は２メートルのバーディーチャンスだった。笠は、こう振り返る。「美紀ちゃんは、確実にバーディーをとってくれそうだから、気軽にパッティングができました。レギュラーツアーなら、とても入れそうにない難しいライン。でも、ズバッと決まった。私が外しても、何とかしてくれるという安心感が後押しをしてくれた」。

　一方、酒井も「笠さんが、常に励ましの声をかけてくださった。後半、とても冷え込んできたから、私のテンションが下がり気味だったけど、笠さんの素晴らしい笑顔に助けられました」と話した。ちなみに、スタート前、LPGA会長・小林浩美、キャプテンの上田桃子から、「アグレッシブに！」と激励されたそうだが、「実は、私たち、事前にマイペースで行こう、と決めていました」と笠は、作戦を明かしている。相棒と、あうんの呼吸で貴重な１勝をもたらした。