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2015.12.13

LPGAチームが大会連覇!3ツアーの頂点に!

 最後も魅せたLPGA! 国内の3大ツアーがプライドを賭け、激突した対抗戦『Hitachi 3tours Championship 2015』(賞金総額5,700万円、優勝チーム賞金3,500万円)が12月13日、千葉県成田市・グリッサンドゴルフクラブで行われた。LPGAチームが最終ホールで大逆転。2位のJGTOチームを0.5ポイント上回る白熱の接戦を制した。3位はPGAチーム。MVPには、菊地絵理香が輝いた。(天候:雨 気温:10.7度 風速:4.8メートル)

 勝者は気高く、そして美しかった。6人が結集すれば男子も、たじたじ。LPGAチームが2年連続4回目の優勝を飾った。勝負は最後までわからない。まさかの結末に、ギャラリーも息を飲む。首位を快走中のJGTOチームがセカンドステージ最終ホールで、武藤俊憲・松村道央組、岩田寛・金亨成組がダブルボギー。相手のピンチを絶好のチャンスに変えたのは、菊地絵理香だった。7メートルのバーディーパットを鮮やかに沈める。「フックラインで、カップ3個分は切れるという計算でした。ここまで、ロングパットが入っていなかったし、最後は絶対! そんな気持ちです。前週同様、負けることなど少しも考えていません」。

 この1打でグイッと勝利を引き寄せた。『ザ・クイーンズ』に続いて、またも団体戦で無類の強さを発揮した。LPGA会長・小林浩美は、大会をこう総括する。「女子チームが、また後半の強さを発揮しました。JGTOチームが最終ホールまでリードしていたわけですけど、ボールが池に入るという思わぬミス。これは、タナボタではありません。そういうプレッシャーをかけ続けて、男子を追い込んだ結果です。粘り勝ちだし思う」。さらには、「選手、個人個人が今シーズンの総括という意味で絶対、いい内容で終わりたい。それを形に出した。来年もやるぞ! という意気込みが表れていましたね」とボルテージが上がった。

 ゴルフは、個人スポーツ。優勝がすなわち、MVPだ。それだけに、団体戦でMVPに輝くことは、それこそマレ。菊地は受賞が内定した瞬間、「よしっ」とガッツポーズをみせている。「初出場で最初は、とても緊張していた。シニア、男子の選手と同組でプレーすることは、貴重な経験です。素晴らしい1日。楽しかった」と笑顔をみせ、「まさかMVPを自分が獲れるなんて…。最高のご褒美です。また、来年もこの大会へ出場できるように-。2016年のモチベーションのひとつになりました」とさらなるステップアップを誓った。

 それにしても、コンビネーションの妙をアピールした大会だ。タイプの違う2人が、あうんの呼吸を随所に披露。リーダー格の存在、上田桃子は、「普段は一緒にプレーすることがない、男子ツアーの選手とラウンドできたことは素晴らしい経験です。女性らしく、華やかに来年もツアーを盛り上げます」と話すと、今回が初出場のテレサ・ルーも、「コンビを組んだ(上田)桃子がものすごく、いいプレーで私を助けてくれた。チームワークがとにかく良かったことが、優勝の要因でしょうね」と胸を張った。
 
 また、最年長の大山志保は、「私は、思ったより貢献できなかったけど…」と謙遜しながらも、セカンドステージの1、7番で女子力を存分に見せつけている。「シニア、レギュラーの男子チームは、テクニックが本当にすごい。違うレベルのゴルフと接して、勉強することばかりでした」。イボミも「頭には連覇することだけしかない。チームワークの勝利だと思う。個人的なことをいうと今回、(池田)勇太さんとラウンドできたことがとても印象に残っています。アプローチ、パッティングがとにかくすごい。私はまだまだ、と思い知らされた。いい刺激になって、もっとうまくなりたい。そう思いました」と収穫を強調している。

 チーム最年少、渡邉彩香。「ショットだけは良かったけど、私は何もしていませんね…。絵理香サマ サマでした」とニッコリ。今回、大いに感じたのは、個人がチームや、コンビを組む相手を第一に考えたことだ。PGA会長・倉本昌弘が、「最近の女子プロ人気を、象徴するような結果です」。このひとことに、2015年のゴルフ界が集約されていた。


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