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2016.3.31

美しきチャレンジャー・笠りつ子 しとやかに首位発進

<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>

 2016年LPGAツアーの第5戦『ヤマハレディースオープン葛城』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)は31日、静岡県袋井市・葛城ゴルフ倶楽部山名コース(6,568ヤード/パー72)で第1日が行われた。この日、69をマークし3アンダーで首位に立ったのは、笠りつ子、馬場ゆかりの2人。1打差の2アンダーでテレサ・ルー、渡邉彩香、申ジエが続く。1アンダー、6位タイは、西山ゆかりなど8人がひしめく大混戦ムード。(天候:晴れ 気温17.8℃ 風速:3.4メートル)

 ウェアの胸には『LOVE』の4文字が。これも笠りつ子流の敬意の表れだ。「井上誠一さん設計のコースが、私は大好き。コースに勝ちたいという挑戦意欲が、かきたてられる。それにしても、こんな難しいところで、ノーボギー。本当にうれしいです」と話した。難コースで燃える。理由は、「どう攻めるか。戦略を立てるところからおもしろい。とにかく、基本中の基本。手前からを全ホールで徹底しなければいけない。全体の調子はずっといいけど、ショットがいまひとつでした。パーオンしたホールが、10ぐらいですから…。アプローチとパッティングに助けてもらった感じ」と明かしている。

 挑戦をテーマに掲げても、全ショットを果敢に、というわけではない。「グリーンをはずしたら、ボギーを覚悟していた。おかげで、気が楽でしたね」。この日、いつものように目標を「1番」と口にした。自らが繰り返し言うことで、常に頂点を目指す意識を植え付ける。「勝てなかったら、それは練習が足りないということだと思う。他にも、技術、メンタルなど全てですね」と、今季は特に前向きだ。意外といっては失礼だが、使用するボールには、猫とハートがプリントされていた。「大好きなものが、2つです」。熊本の実家では、「猫が何十匹、犬もいる。ポニーも飼いたいな、と思っています。私は動物が大好きだから」と満面に笑みをたたえた。井上誠一氏は生前、「コースは美しく、戦略的でなければならない」がコンセプト。コースを女体に見立て、美しいラインを描いたというエピソードもある。最近、より女子力がアップしたと評判の笠。残り、3日間も美しきチャレンジャーになる。

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