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2016.4.3

通算20勝、李知姫がメモリアルVを圧勝で飾る

<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>

 2016年LPGAツアーの第5戦『ヤマハレディースオープン葛城』 (賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)は3日、静岡県袋井市・葛城ゴルフ倶楽部山名コース(6,568ヤード/パー72)で最終日が行われ、通算9アンダーとスコアを伸ばした李知姫が圧勝。日本ツアー通算20勝をあげた。3打差の2位は、通算6アンダーの申ジエ。通算5アンダーの3位タイには、渡邉彩香、ユンチェヨンが入った。(天候:曇り 気温19.3℃ 風速:3.8メートル)

 2016年版・李知姫は、さらにスケールとパワーがアップした。本当に強い。最終日は、名うての難コースもやすやすと攻略。スタート前から、「優勝だけを狙っていました。先に出た選手がスコアを伸ばしている。60台のスコアを出すため、気合が入っていました。攻めていく。その通りのプレーができたと思う」と振り返った。すでに3打差をつけていた最終18番でも、攻めの姿勢は変わらない。「最後でバーディーをとれば、次につながるから」という。

 ターニングポイントは6番。首位をキープしていた、ユンチェヨンが先にバーディーを奪うと、離されてはいけない、とばかりに10メートルのバーディーパットをねじ込む。すさまじいまでの気迫がみなぎっていた。昨シーズン中に達成するはずだった日本ツアー通算20勝。王手をかけながら、今季へ持ち越していたからだ。「20勝は、単なる区切りということではなく、私にとって意味のあるものだった。なぜなら、日本ツアーでも、20勝をあげれば、韓国ツアーで永久シードの資格を得られるから。目標がクリアできて、まずはホッとしている。だから、今度は今年の賞金女王と、できれば、30勝をあげ、日本ツアーの永久シードも獲ろうとヤル気が湧いています」。

 ゴルフに対して、貪欲になったのは最近のことだ。「20代は、30歳までプレーできれば-そんな気持ちでした。でも、この年齢(37歳)まで続けてこられたのは、連続出場試合を続けている、表(純子)さんの頑張っている姿をみているからでしょうね。また、元々、私は無理をするタイプではない。トレーニングをガンガンしたりしなかったから、長い間、ツアーでプレーできるともいえますね」と分析した。そうはいっても、「今年のオフは、ちょっとトレーニングをしようか、思い立ち、韓国で卓球教室へ通いました。プロゴルファーということを隠して、レッスンをしてもらったら、これが大変でしたよ」と明かす。

 一見、アスリートタイプの体形の李だが、幼少時からゴルフ以外のスポーツ経験はなし。「卓球のコーチから、運動神経が全くない。なんで、球が来る前に動かないのだ、とカミナリが落ちた。おまけに、ボール拾いをするなんて思わなかったから、ただ見ていると、素振りをしなさい! とまた怒られて…。それは、それで楽しい経験でしたね」。李が一喝されたシーンを想像すると、何ともほほえましい。今大会と対照的なシーンが、冬の韓国・ソウルで展開されていた。

 もっかの充実ぶりについて質問を受けると、「やっぱり、メンタルだと思う。それに、おいしいものを食べる。ツアーで日本中を転戦するわけですから、その土地の名物をいただいているから元気です。引退などは全く考えていないし、引き時は限界を感じた時に決めようと思っている」。レジェンドへの挑戦は、まだまだ続く。

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