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2016.5.5

1文字違いのご利益!? 三ヶ島かなが好スタート

<Photo:Hiroyuki Nakamura/Getty Images>

 2016年LPGAツアー公式戦『ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,400万円)が5月5日、茨城県つくばみらい市・茨城ゴルフ倶楽部東コース(6,605ヤード/パー72)で開幕した。初日のLPGAツアー史上最多記録を更新する、10,958人を動員。かつてない盛り上がりをみせ、各選手がプラスアルファのパワーを感じていた。この日、首位に立ったのは、三ヶ島かな、フェービー・ヤオ。1打差の3位に横山倫子、藤田さいき、李知姫、菊地絵理香、渡邉彩香が続く。世界ランク3位のレキシー・トンプソンは2アンダー、8位タイ発進。(天候:晴れ 気温:25.8℃ 風速:3.9m/s)

 鳥をみた。三ヶ島かなにとって、これは吉兆だ。なるほど、1番で残り80ヤードの第3打を1メートルにつけ、楽々とバーディーを奪った。「スタート前に鳥をみると、いいことがある。だって、バーディー、イーグルとか、鳥の名前です。だから、朝起きて、ホテルの窓から外を見たら鳥がいた、そんな時、私はついている、そう思うようになった」。思考ひとつで大きく変わる。プロ転向後、初の公式戦で4アンダーをマーク。19歳とは思えないぐらいほど、プレーも、報道陣への受け答えも、しっかりしている。

 ところが、練習ラウンドでは、「回っていて、果たして予選を通過できるのか、本当に不安だった」とも明かす。それだけに、68のスコアをマークしたことに、「ビックリです」と笑顔がはじけた。この日、最大の目標は『笑顔を忘れずに』。ツアーを転戦しながら、多くのことを勉強中だ。とりわけ、『スタジオアリス女子オープン』で2日間、同組でプレーした渡邉彩香からは、リラックスすることを学んだ。「飛距離がすごかった。うらやましいです。でも、すぐにはマネができない。そこで、渡邉さんをみていたら、どんな時でも笑いながらプレーしていたように感じました。きっとリラックスするためだと思う」と話す。

 一方で、帯同キャディーをつとめる、父・直(すなお)さんのサポートも見逃せない。アイアンショットでは、スイング中に頭が上がるクセがあり、ミスを誘発する。未然に防止の意味で、打つ前に、「頭を上げるな」と直さんが声をかけていた。「おかげで、ミスが1度ですんだ」。毎週のようにツアーを転戦し、ほとんど自宅へは帰ることがない。「父とはとても仲がいい。ラウンド中も、口げんかしたこともありません。だけど、毎週、月曜日はお互いに別行動です。最近、1人で行ったところでは、三嶋大社がとてもすてきでした」。三嶋大社のご利益を、この日は1文字違いの、三ヶ島が独占したのだろうか。

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